ところでいつから?コーヒーが嫌いから好きになった『3つの理由』について

どうも!!『らしらん』(rasiran)です。
私は、コーヒーが大好きで、一日に4~5杯飲むのですが、先日コーヒーって本当においしいと思って飲んでいるのかな?と考えたのです。
おかしな事を言っているのは理解しているのですが、おいしいというのは、『味』のことを指す言葉ですよね?珈琲の味は本当に好きなのかと考えてしまったんです。
昔は飲めなかったコーヒーが、今は好きだという事は、どこかで味覚が変わってしまったという事です。
どこで味覚が変わったのかについて考えてみました。
目次
コーヒーはマズイ
まず、味に関してですが、基本的に珈琲の苦みは、美味しいと認識されないそうです。
なぜなら、苦味は、『毒』を象徴する味だからです。ほかには酸味に関しても『腐敗』したものと認識するのでおいしいとは感じないようになっているそうです。
赤ちゃんが苦いものや酸っぱいものを食べたときに、反射的に吐き出そうとすることがありますよね?
あれが、自分の身を守るために生まれたときから備わった行動だという事です。
少し強引ですが、ここからは、珈琲はマズイものであるという前提で書いてみたいと思います。
私が、マズイ珈琲を飲むようになったきっかけ
シンプルに言いますと、エェ格好したかったからです。
まともに飲み始めたのは、高校生のころだったので、周りの知人がコーヒーなんて苦いと言っている中で、コーヒーはおいしい。
俺はコーヒーの味が分かるなんて言えば、コレは格好いいんじゃないか?というほろ苦い?勘違いからです。
現実は、カフェオーレをなんとか卒業して、缶コーヒーの「微糖」を『微妙な味やなぁ』と思いながら飲んでいました。
人前で格好をつけるために飲むブラックコーヒーは苦行以外のなにものでもありませんでした。
不味さに慣れる
けっしておいしいと思ったわけではないんですが、我慢して飲んでいるとある時まずくはないかなと思える時がやってきました。
ミスタードーナツでふと思ったのですが、ドーナツを食べて甘ったるくなった口の中をクリアにするには、一番ブラックコーヒーが向いているなと思ったわけです。
このあたりから、甘いものを食べる時限定で、ブラックコーヒーが合うと感じるようになりました。
まだ、消去法的な選び方です。甘いものを食べるのに、甘い飲み物はいらないし…、水やお茶は味が薄いからお金を払うと負けた気がするから……とりあえずコーヒーっていう選び方です。
味の違いが分かるようになる
きっかけは、「あっ」おいしいという体験です。
今まではコーヒーはすべて同じだと思っていたものが、ある喫茶店で飲んだ珈琲が自分の好みにぴったりだと感じました。
その瞬間珈琲というひとくくりで見てきたものの中に、違いが存在することに気が付きました。
味の違いが分かるなんて偉そうに書いていますが、当時はまだインスタントもレギュラーも一緒。アラビカにロブスタなんて言ってもロブスターってエビ??って感じでした。
何となくおいしいとは感じたけれど何が違うのか全く分からない。好きまではいかないけれど、興味は持ち始めたというのがこの頃です。
興味を持ったので調べ始める
珈琲の味の成分は苦味しかないと思っていたのですが、興味を持つことによって苦味、酸味、香り、甘味、コクなどの成分がある事を知りました。
初めの頃は『酸味』と『コク』が何なのか何杯飲んでもわかりませんでしたが、少しづつ自分の好きな豆はの傾向が分かるようになってきました。
この頃には、自分でもコーヒーが好きだと言うようになっていましたし、他人からもコーヒーの好きな人と認識されるようにはなっていました。
このような流れで、私はコーヒーが好きになったわけですが、好きな理由に関してはあいまいなままです。
どうやら嫌いから好きに変わるには、様々な要因と時間が関係するようです。
それでは要因についてみていきましょう。
好きだと感じる要因について
知的好奇心を満たす快感が好きに置き換わった説
知識が増えてくると、初めは嫌だった仕事も楽しくなることがありますが、まず知らない事を知るという知的好奇心を満たす行為は人間にとって快感なわけです。
突き詰めると、知識を増やす対象はなんであれ、知識が増えることによってその対象まで好きになるということですが、
コーヒーで言うと、知識が増えることを楽しいと感じるうちに、珈琲自体も好きになっているというのもあると思います。
単純接触効果説
人は、何度も顔を合わせる相手に好意を持つ傾向があるといわれますが、それを利用してユニクロは毎週広告を出しています。
ユニクロが好きって訳じゃないけど、何だかよく知っている気がするからフラ~っと立ち寄ってしまうのはユニクロの戦略にやられているわけです。
そこそこの品質の良さがあれば、何度も目にすることでファンになってしまうってことですね。コーヒーも嫌いじゃないし何度も飲むことで好きになる面もあると思います。
条件反射説
コーヒーを飲む場面というのは、落ち着いて、ゆったりとした状況で飲むことが多いのではないでしょうか?
何度もそのような状況でコーヒーを飲むことによって、珈琲=落ち着くのような式が成り立つわけです。
すると、仕事の合間にせわしなく飲むコーヒーであっても「ホッ」とするわけです。
エサは出ないのに、ベルを鳴らすと唾液を出すパブロフの犬ではありませんが、休憩時間は少ないのに、珈琲を飲むとホッとした気分になっていると考えると少し怖いような気もしますが、これも好きな要因の一つでしょう。
まとめ
ふとした思い付きから、自分の味覚の変化について振り返ってみたわけですが、正確には味覚自体が変化したというよりも、その食材を手にする環境や、思い入れの要因が大きかったという事に改めて気づきました。
詳しくは書きませんでしたが、人と違うものを食べたり、珍しいものを食べるというのも、おいしいと感じるようです。
ブランドのファッションショーの写真なんかを見ると、これはオシャレではなく、目立っているだけだろ!!と思えるような奇抜なものがありますが、人は極めると視覚からどんどん離れて、場の作り出す雰囲気も含めてオシャレなものと感じるようです。
コーヒーも味で勝負せず、※第3の場所というコンセプトのスターバックスが人気ですが、その場合は場所も「おいしさ」を構成する要素の一つなのでしょう。
※スターバックスは、家庭でも職場でもない第3のくつろぎの場の提供をコンセプトとしている。
人間の感覚ってとても深いものですね。