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シマノプレミアムグリスに代わるロードバイクのハブグリスおすすめ
どうも!!コンビニのおにぎりを開ける時に、袋に残る海苔が気になる『らしらん』(rasiran)です。
今回は、ロードバイクのホイールハブのメンテナンスなどで使われるグリスについてお伝えしていきます。
一番おすすめされることの多いグリスと言えば、シマノのプレミアムグリス(デュラエースグリス)だと思うのですが、一体シマノのプレミアムグリスはどのようなグリスで、他にどんなグリスがあって、ロードバイクの使用環境で最適なグリスは何なのか?を紹介します。
結論から言うとウレアグリスか、リチウムグリスを使えば間違いないのですが、その理由について少し掘り下げていこうと思います。
目次
シマノプレミアムグリスの成分や性能について
シマノプレミアムグリスはAutol TOP 2000と同じである可能性が高い
プレミアムグリスの成分については公開されていないのですが、ネット上の情報によると『Autol TOP2000』というグリスと同じものであるとされています。
確証はないのですが、同じものであるという前提でお伝えしようと思います。
『Autol TOP2000』は、F1において1974年から1995年まで20年以上フェラーリへの技術サポートを行ったことでも有名なAgip(アジップ)を子会社に持つイタリアのEni社(エニ)の製品で、製造はドイツにあるEni Schmiertechnic GmbH社で行われています。
『プレミアムグリス』のパッケージにもMade in Germanyとあるので同じである可能性は高いですね。
ちなみに、『Autol TOP2000』の発売は2000年らしいです。
切り替わりのタイミングは不明ですが、
2000年より以前の『デュラエースグリス』(プレミアムグリスの以前の商品名)が乳白色をした、現在のプレミアムグリスとは別物であったことからも、やはりAutol TOP2000とプレミアムグリスが同じ製品である可能性が高いと思われます。
Autol TOP2000の成分などについて
まず、グリスとは簡単に言うと、潤滑油(基油)に増ちょう剤が添加されたもののことで、基本的なグリスの性質は添加される増ちょう剤によって分類することができます。
基本的なグリスの構成
- 基油: 滑りをよくするためのオイル
- 増ちょう剤: 基油に硬さを持たせることで流失を防ぐもの
- 添加材: 防錆剤、酸化防止剤など
Autol TOP2000についてみてみると、
- 基油: 合成ポリマー + 鉱油
- 増ちょう剤: カルシウムコンプレックス
Autol TOP2000を一言で説明すると、もともと耐水性の高い『カルシウム石けん』の増ちょう剤のかわりに、『複合カルシウム石けん(カルシウムコンプレックス)』をつかうことで、耐水性に加えさらに耐熱性も向上させたグリスであるといえます。
特徴としては、合成ポリマーを含むことで、粘りを高めてあります。
粘りと硬さを混同しそうになりますが、別物である点は注意が必要です。
ちょっと違いますが、イメージとしては、冷蔵庫から出したバターは硬いけれど粘りがないことを思い浮かべるとわかりやすいのではないでしょうか?
ちなみに、プレミアムグリスに採用されているカルシウムグリスには、もともと成分として水が含まれているから耐水性が高いと説明されている事がありますが、間違いです
たしかにカルシウム石けんグリスは、1%程度の水を含むのですが、Autol TOP2000はカルシウムコンプレックスグリスなので水を含まず、またそのおかげで耐熱性が向上しています。
耐水性については、カルシウムグリス自体の性質によるもので、水分の含有量に由来するものではないということです。
もしも、プレミアムグリスに採用されているのがAutol TOP2000だとすると、ロードバイク用としては十分というより、オーバースペックなグリスといって間違いないでしょう。
ロードバイクでのグリスの使用環境は比較的ゆるい環境
プレミアムグリスが、オーバースペックなグリスである理由ですが、ロードバイクでのグリスの使用環境を考えると、
- 回転速度が低い
ホイールハブだと、仮に時速100km/hで、700cのタイヤ周長が200cmだとしても約833rpm(1分あたりの回転数)で、ベアリングの回転速度としては低回転
(比較:軽自動車のアイドリング時のエンジン 900rpm程度 , ミニ四駆のモーター 13000rpm程度) - 高温環境ではない
真夏でも自動車のエンジンルームほど熱くなることはない - 耐荷重・耐摩耗性不要
ボールジョイントやギヤなどの荷重がかかるような使い方ではない
といった具合にかなりゆるい環境で使用されている事が分かります。
唯一気をつけるなら、ホイールハブベアリングは密閉されていないので防水性の高いグリスを選ぶ事ですね。
ロードバイクのホイールハブには、耐水性の優れたグリスを使いたい
まずは、目にすることの多いグリスの特性について表にまとめます。
グリス種類 | 耐熱性 | 使用可能温度 | 耐水性 | 備考 |
カルシウムグリス | × | 70~100℃ | 〇 | 構造安定の為1%程度水を含有 |
カルシウムコンプレックスグリス | 〇 | 120~150℃ | 〇 | 高温で硬化しやすい |
リチウムグリス | 〇 | 130~150℃ | 〇 | 欠点が最も少ない |
ウレアグリス | ◎ | 150~200℃ | ◎ | 高温で硬化しやすい |
一覧で見てみると、プレミアムグリスの属する『カルシウムコンプレックスグリス』よりも『リチウムグリス』や『ウレアグリス』の性能の方が高いことが分かります。
性能の良いグリスを選ぶのであれば、リチウムグリスや、ウレアグリスを試してみるのもいいかもしれませんね。
ウレアグリスのウレアですが、日本語になおすと尿素の意味です。
万能グリスとして売られるリチウムグリスや、ウレアグリスは耐水性と耐熱性を兼ね備えている
リチウムグリスや、ウレアグリスの位置づけを理解するために、以下のグリスが開発された順番をごらんください。
- 1845年 カルシウムグリスが開発される
- 1853年 ナトリウムグリスが開発される
- 1938年 リチウムグリスが開発される
- 1954年 ウレアグリスが開発される
現在、万能グリスや、マルチパーパス(多目的の意)グリスとして販売されているのが、リチウムグリスであるわけですが、
リチウムグリスの開発されるまでは、耐水性の高く、耐熱性の低いカルシウムグリスと、耐水性の低く、耐熱性の高いナトリウムグリスの2種類が使い分けられていました。
その後、耐水性と耐熱性を兼ね備えたリチウムグリスが開発されることによって、現在ではまさに万能であることから一番広く、また生産量も多くリチウムグリスが使われるようになったというわけです。
決して、何にでも使えるけれど、優れた特性のないグリスではないということです。
プレミアムグリスの代わりにおすすめのリチウムグリス・ウレアグリスはコレ!!
AZ(エーゼット) 袋入り ウレアグリース ジャバラ 400g F780
ウレアグリース ジャバラは、大阪鶴見区にある、1955年創業で潤滑剤、洗浄剤、その他ケミカルの製造を行う 株式会社 エーゼットの製品です。
正直なところ、初めて見た人は不安を感じる見た目と価格、さらに商品名かも知れませんが、もともと業務用の製品であるため仕方がないところです。
業務用の製品は、見た目や、ブランドで選ばれるのではなく、製品自体の品質によって選ばれるので、良いように考えるならば下手なブランド料が上乗せされていないということです。
ウレアグリスの特性である、耐熱性と耐水性の高さといった品質の高さにも関わらず安い価格設定の製品は自信をもっておすすめできます。
なお、ウレアグリスには極圧剤のグラファイト(黒鉛)が入った製品もありますが、ロードバイクの用途には極圧剤のグラファイトは不要で、一般的な以下の製品がおすすめです。
AZ万能グリース 200g No.720
こちらは、先ほどの製品と違いリチウムグリスです。
カルシウムグリスよりもリチウムグリスの方が耐熱性・耐水性に優れますので、ロードバイクの用途であれば、こちらで 十分です。
AZ(エーゼット) BGR-002 自転車用 フッ素グリース 純度100% 15g
特に意識したわけではありませんが、3つ目もAZの製品となりました。
日本国内の潤滑剤専門の企業が、ブランド料を載せずに適正な価格で販売している製品という訳で思わずひかれてしまいます。
こちらは今回の記事の中で解説されることはなかったのですが、フッ素100%のグリスで、AZ社の販売するグリスとしては一番高価なグリスです。
シマノのプレミアムグリスと同じ量で比較すると、価格は6~7倍するのですが、他社のフッ素100%のグリスと比較すると、やはり安価です。
オーバースペック過ぎて体感できるのかも不明ですが、究極に最強の潤滑性能が手に入ると考えればこの価格は安いですね。
ちなみに、フッ素の品質が高いことから、フライフィッシングのフロータント(毛針を水面に浮かせる為に塗り込むもの)の代わりとしても優秀であることが釣り人の間でも結構有名だったりします。
まとめ
今回は、シマノ プレミアムグリスの代用となるグリスを見つけるために、
- プレミアムグリスとはどのようなグリスなのか?
- グリスにはどのような種類があり、それらのグリスの特性はどのようなものがあるか?
- ロードバイクのグリスの使用環境にあったグリスは?
- オススメのグリスの紹介
という順番でお伝えいたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。