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【株価指標】ROA(総資産利益率)の意味と活用についての解説
どうも!!『らしらん』(rasiran)です。
株価指標を丁寧に解説するコーナーですが、本日はROA (Return On Asset)総資産利益率について解説しようと思います。
ちなみにAssetは日本語に直すと資産という意味です。それではまいりましょう。
目次
ROA(総資産利益率)で何を判断するのか?
ROAで判断するのは、収益性です。総資産に対する割合なので一概には言えないですが、5%あれば資産を活用できていると考えていいと思います。
同じように収益性を判断する指標にROE(株主資本利益率)がありますが、ROEが株主から集めたお金(返却する義務はない)に対する収益性であるのに対し、
ROAは、総資産(会社の所有している資産全てをひっくるめたもの)に対する収益性です。
イメージしやすいようにザックリまとめると
資産って言うと、自分の完全なる所有物のようにイメージするかもしれませんが、企業の場合は、土地や車両などを借りていることがあります。(レンタルやリースなどの支払い形態をとっていて所有権は企業にない状態)
この、借りているもの等も全て含めて資産と呼ぶわけです。
つまり、企業の総資産は、ドラえもんに出てくるジャイアンの名言
『俺のは俺のもの、お前のものも俺のもの』のように企業が現在所有しているもの全てをひっくるめたものであるわけです。
だから、ROAというのは、企業が所有しているありったけのモノ全てに対する収益の割合という事です。
ROAだけを基準に判断する危険性
ROE、ROAともにアメリカの投資家などが注目する指標ですが、収益効率すなわち合理性や費用対効果に着目した指標であって、企業の安定、存続に着目した指標ではありません。
長期投資を目指すのであれば、自己資本比率や流動比率、営業キャッシュフローと有利子負債の比率も確認して、企業の安定度をセットで確認しておきましょう。
ウォーレンバフェットがシンプルな企業に投資する理由
ウォーレンバフェットもアメリカの投資家らしく、収益性の高さを表すROEやROAが高い企業を好むようです。
以前に書いた富士フイルムの記事で、富士フイルムは生き残ったけれど、コダックはダメになってしまったとお伝えしましたが、
一つの要因として、富士フイルムは、写真用のフィルムの事業が傾いた時に2兆円ほどキャッシュを残していたけれど、アメリカ型の企業のコダックは手元にキャッシュを残していなかった事が上げられます。
このように、収益性を重視する企業は、製品への市場の需要が無くなれば一気にダメになる危険性を持っていることになります。
そこで、バフェットの好む有名な企業を見てみると、コカ・コーラやカミソリのジレット等シンプルで需要や時代の流れに影響を受けにくい企業が多く含まれている事が分かります。
これらの企業は、市場の影響を受けることがないので、収益効率だけに注目することが出来るわけです。
これに習うのであれば、高い収益性を持った企業に投資するのであれば、財務状況の確認に合わせて市場からの需要が無くならない企業を選ぶという事ですね。
まとめ
今回お伝えしたことをまとめると、ROAは、ROEと同様に企業の収益性を判断するもので基準としては5%以上あればよいと判断できるとお伝えしました。
ただし、収益性が良いという事は、企業の安定性を犠牲にしていることがあるので財務状況や企業の製品に対する需要の状況などを総合して確認して頂きたいと思います。