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【株価指標】ROE(株主資本利益率)の意味と活用についての解説
どうも!!FPの『らしらん』(rasiran)です。
毎回好評の株価指標を丁寧に解説するコーナーですが、本日はROE Return On Equity(株主資本利益率)についてみていこうと思います。
ROE(株主資本利益率)で何を判断するのか?
ROEで判断するのは、収益性です。単純に数字だけで判断するなら8%位あれば、収益性に問題はないと判断しています。
アメリカだと10%くらいの数値を求められるようです。
株主資本利益率とあるとおり、株主から集めた資本をどれだけ利益にすることが出来ているか?という事なのですが、少しわかりづらいですよね?
言い換えるならば、費用対効果やコスパだとイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。
例えば、ある企業で考えると、
- 今まで古くて処理速度の遅いパソコンを使っていた
- 株主から集めたお金を100万円使って、処理速度の速い新しいパソコンを導入した
- 結果的に、作業効率が上がり110万円の収益を上げることが出来た。
この例で言うと、株主からの100万円で110万円の収益を上げたという事は、投資に対して10%利益を上げることが出来たというわけです。
せっかく投資するのであれば、投資した資金を効率よく利益につなげて欲しいですよね?あまりにもROEが低いという事は経営があまりうまくないのでは?と考えることが出来ます。
数式からROEを考える
株主資本利益率は、
ROE(株主資本利益率)=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり株主資本)で求めることが出来ます。
よって、ROEの値が大きいという事は、投入した資本に対する利益の割合が大きいことを表すので、配当が増える可能性も期待することが出来ます。
ROEによってPBR(株価純資産倍率)の判断を誤る要因となることもある
PBR(株価純資産倍率)とは、株価がお得であるのか?を判断する指標でもあるのですが、
数式は、PBR(株価純資産)=PER(株価収益率)×ROE(株主資本利益率)でもとめられることから、PERまたはROEの値が小さいことも考えられます。
よって、PBRが小さいことだけで、株価がお得だと判断されることもありますが、ROEが小さい=収益性が低い可能性もあるので注意が必要です。
指標は株価の基準としては便利なのですが、なぜそのような数字が導き出されたのか?をよく考える必要があります。
まとめ
今回はROEについて、どれだけ収益性の高い事業を行っているかを判断する指標であるとお伝えしました。
基準は、国内だと8%、アメリカだと10%位あれば収益性に問題がないと判断されます。どれだけ少ない資本の投入で大きな利益を得ているのか?を表す指標だという事です。
また、注意点としては、株価のお得度を判断するPBRの判断を誤る要因にもなるので、単純にPBRの値が小さいからお得な株だと判断するのではなく、PBRを確認する際には、PERと一緒にROEもセットで確認していただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。