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レーシングゼロがシャマルよりも固い理由を本気で説明しようと思う
完成車に取り付けられていた『AXIS Classic』という2500gくらいのホイールから、『レーシングゼロ』に交換して、約1年半。走行距離にして2000㎞は走ったと思います。
交換当時は『ピン』とこなかったホイールの硬さについてお伝えしたいと思います。
ホイールが硬いとはどういうことか?
へたくそな図で申し訳ないのですがホイールだと思ってください。
皆さんは、硬いホイール、柔らかいホイールと聞いて上の図のようなホイールをイメージしてはいないでしょうか?
私も初めて柔らかいホイールと聞いた時には、このようにホイールが輪ゴムの様に変形する様子をイメージしたのですが、実際はこのようにはならないわけです。
なぜかと言いますと、スポークが張られているからです。
左のホイールが右のホイールの様に変形しようとすると、上下のスポークは縮んで、左右のスポークは伸びることになります。仮にも金属でできたスポークが伸び縮みするとは考えにくいわけです。
ではホイールが硬いとはどういうことなのか?こんな言葉を聞いたことはないでしょうか?
『ホイールが硬いと足に来る』このような言葉を一度は聞いたことがあると思います。
どうやらホイールの硬さのヒントはここにありそうです。
ここで、足の力がホイールに伝わるまでの流れを見ていきましょう。
- ペダルを踏み込むと、クランクの回転がチェーンに伝わりスプロケを回転させる
- スプロケの回転する力は、ホイールの中心にある『ハブ』に伝わる
- 『ハブ』に伝わった力はスポークを伝わってリム=タイヤに伝わる
だいたいこのような流れで力は伝わることになるのですが、この力の伝わるパーツの中で一番細い素材は何か?と考えるとスポークに行きつくことになります。
先ほどスポークは伸び縮みすることはないと申しましたが、『しなる』事はあるわけです。
しなるというのは復元できる程度に『曲がる』という事です。
突っ込みどころしかない図で申し訳ないのですが、瞬間的に強くペダルを踏み込むと、スポークはここまで極端ではありませんが変形するわけです。
というわけで、ホイールの硬さとは、スポークの変形しやすさによって決まるということです。
なぜシャマルは柔らかく、レーシングゼロは固いのか?
シャマルはカンパニョーロ。レーシングゼロはフルクラムと別のブランドですが、両者は親会社と子会社の関係にある事から、多くのパーツが共有されておりほとんど同じだという事が出来ます。
ここで唯一違いとして出てくるのが、スポークの張り方の違いです。
シャマルはMega G3 ,レーシングゼロは2to1と呼ばれる貼り方です。
両者を比べると後輪のスポークの貼り方がシャマル(上)の方は3本が寄り添うように張られていて、レーシングゼロの方はどちらかと言うとホイール全体に等間隔に広がるように貼られています。
家を建てるような場面で『筋交い(すじかい)』と呼ばれる柱と柱の間に斜めの補強を入れることがありますが、フリーボディー側に取り付けられた2本のスポークが筋交いの役割を果たしているという訳です。
当然補強は広がりを持たせた方が強度が増すので、レーシングゼロの2to1と呼ばれる組み方の方が強度がたかくなりスポークがしならない為、硬く踏み込みに対してダイレクトな反応をするホイールに仕上がるという訳です。
まとめ
ホイールの硬い柔らかいという表現はグニャグニャとリムが変形するわけでは無いので、地面からの突き上げや段差などの瞬間的な衝撃の吸収については基本的にどのホイールでも同じです。
もしも振動の少ない快適さを求めるのであればタイヤの交換の方が効果があると思います。
今回の記事の内容をまとめると
- ホイールの硬さ=スポークの硬さ
- シャマルとレーシングゼロの硬さの違いはスポークの張り方によって生まれる
- 『しなり』に対する強度は筋交いの土台(この場合リム)に接する距離が長いほど強くなる
- 結果として、似たような材料を使いながらも性質の違うホイールが誕生する
こんなことを言ってはなんですが、シャマルは柔らかいと表現されますが、それはレーシングゼロと比較した場合の話なわけです。スポークの材質はアルミですから基本的には『しなり』にくく、
カテゴリー訳をするならば、シャマルも硬いホイールの部類に入ると思います。
よく食事のレポートで『ケーキなのに甘くないですね♪』なんて表現が使われますが、ケーキの時点で甘くないわけがないんです。
その理論でいくと、スポークにアルミを使って強度が出ないわけがないんです。
どちらのホイールを買おうか迷っている人にアドバイスをさせていただくなら、直感的に自分が好きだと思える方を選ぶこと。
これで幸せになれると思います。最後までお読みいただきありがとうございました。