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メルカリ【4385】の株価分析と配当や株主優待について
どうも!!『らしらん』(rasiran)です。
本日は、フリマアプリ国内首位のメルカリについて株価分析を行います。
記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を勧めるものでも安全性を保障するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えを持って投資を行うかの『考え方の流れ』を参考に頂ければと思います。
参考にしたうえでの不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。
目次
メルカリとは?
メルカリとは、時価総額5105億円、メディアの業種で122社中8位の企業です。
関連会社には、株式会社メルペイ、mercari,inc. 、株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーがあります。
事業内容は、フリマアプリ『メルカリ』の企画・開発・運用です。
メルカリの株価を収益の視点で分析する
それでは、現在のメルカリの株価である3570円(2020/07/01 終値)を基準に見ていきます。
一株当たりの利益を表すPER(株価収益率)の数値ですが、現在メルカリは赤字企業ですので数値は存在しません。
あえて計算することは可能ですが、数値はマイナスとなります。
もしかすると、PERが10~15倍であれば適正で、それ以下の数値だとお得な株価だと判断されることから、マイナスなら『とてもお得な株価なのではないのか?』と考えるかも知れません。
ですが、PERの意味するのは、現在の株価は、年間収益の何倍なのか?です。
少し以下で解説したいと思います。
PERとは、つまり何年で元が取れるのか?と言うことである。
例えば、テレビのコマーシャルで、『家庭の光熱費は、ガスから電気に変えることでとってもお得!!』みたいなのをやっていますが、
オール電化の初期費用には50万円かかるけれど、今までよりも年間で5万円光熱費が安くなるとします。
だとすると、初期費用50万円÷毎年お得になる5万円=10年で初期費用の元が取れる!!ってことですよね?
株価とPERの関係に当てはめると、こうなります。
株価 50万円 ÷ EPS(一株当たり利益) 5万円 = PER(株価収益率) 10倍
⇒すなわちPER10倍と言うのは、現在の株価50万円は、企業の稼ぐ年間収益の5万円の10年分になるということです。
メルカリのPERの数値がないということは?
話をメルカリに戻すと、
株価 3570円 ÷ EPS(一株当たり利益)-171.7円 = 利益がマイナスだから、何年かかっても現在の株価の元を取るのは不可能となります。
計算すればPERは、-20.79と出ますが、マイナスのついたPERの数値には意味がないとわかるのではないでしょうか?
いつもは、EPSを基準にお得な株価の目安を計算していますが、マイナスのついたEPSからの計算も同様に意味のないものとなります。
ここで考えるべきことは、メルカリの収益が赤字の原因は何なのか?そしてどうすれば黒字になるのか?と言うことです。もしも黒字になる兆候があるのであれば、株の購入を検討する余地があることになります。
PERの数値だけで株式銘柄を絞り込むと、赤字企業は除外されることになりますが、興味を持った企業を丁寧に調べると現在赤字だけど、黒字になる見込みのある銘柄に出会えることがあります。
※投資銘柄全般の話であり、メルカリが黒字化する見込みがあるとお伝えしているわけではありません。詳細はご自身にてご確認ください。
メルカリを資産の観点から分析する
株価がBPS(一株当たり純資産)の何倍になっているかをあらわすPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、13.56倍です。
1.5倍までが割安ととられることを考えると、割高の水準です。
BPSは263.21円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると394.82円ですから現在の株価3570円と比較すると資産面からは、3175.18円割高だと言えます。
理論上の株価の底値は、263.21円です。
メルカリの配当や株主優待はどうなのか?
メルカリは、配当、株主優待とも、おこなっておりません。
イオンのように無理のある配当を行うよりも、私はむしろ好意的にとらえます。
メルカリの売上高と利益はどうなのか?
売上高は右肩上がりに順調に上昇しているにも関わらず、営業利益は常にマイナスで右肩下がりの状況です。
売上高の上昇が順調にもかかわらず営業利益が出ていないとなると、何が利益を圧迫しているのかを考える必要があります。
同社のかけているコストの大部分は、新規利用者拡大の為の広告宣伝費です。また、AIを活用したフリマアプリ利便性の向上、またメルペイの利用可能店舗拡大の費用なども含まれます。
これらのコストを削減することができれば、採算確保につなげることができるでしょう。
メルカリの株価を利益率と流動比率から分析する
収益化ができていないことから、ROE、ROAを算出する必要はないでしょう。(マイナスとなるため)
流動比率は、1.55倍ですから短期的な資金には問題ないと言えます。
まとめ
今回は『メルカリ』の株価分析を行いました。
そもそも収益化ができていない企業の分析となると数値的には厳しくなりますね。
同社は、売上高がありながらも広告宣伝費を主とするコストの影響で収益化できていない状況にあります。
今後は新規利用者の獲得を維持しながら広告宣伝費を減少させることで採算性を上げることができるのでしょうか?最後までお読みいただきありがとうございました。