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日本ハム【2282】の株価分析と配当や株主優待について

 
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どうも!!『らしらん』(rasiran)です。

 

本日は、株主優待で注目されることの多い『日本ハム』【2282の株価を分析していこうと思います。

 

日本ハムは、食肉最大手の企業です。

社名の日本ハムには、『ハム』と言う文字が含まれていますが、区分ごとの売上高に占める割合は以下の表のように売上高の56.8%食肉が占めていることが分かります。

区分 金額(百万円) 構成比(%)
食肉 721,387 56.8
加工食品 240,141 18.9
ハム・ソーセージ 140,363 11.1
水産物 95,154 7.5
乳製品 35,851 2.8
その他 36,305 2.9
合計 1,263,201 100.0

 

区分ごとの製品を紹介すると、

となります。

 

記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。

また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。

参考にした上での不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。

 

国内食肉加工業界では1位の売り上げ

日本ハムは、時価総額4826億円、食品の分野で170社中9位の規模の企業です。

 

なお、国内食肉加工業界においての売上高は、1兆2692億と、2位の伊藤ハム米久ホールディングス(8318億)、3位のプリマハム(3945億)、そして4位の丸大食品(2395億)を大きく引き離し1位で、業界シェアの20%を占めています。

 

スーパーで販売されている発泡スチロールトレーに乗せられた『食肉』については、それほどブランドを意識して購入されているとは思えませんが、ソーセージのシュウエッセンの知名度はかなりの強みを持っていると言えます。

現にシュウエッセンは、2002年に保存料が無添加に変更された以外は1985年の発売当初とほぼ同じものが現在も販売されています。言うならばコカ・コーラ社の『コーラ』のような存在ですね。

 

TPPの影響

TPPとは、Trance-Pacific-Partnership=環太平洋パートナーシップ協定の事で簡単に言うと国境を越えて製品の売買をしやすくする仕組みの事です。

関税の撤廃によって海外製の安い肉が日本国内に入ってくることになれば、食肉を扱う日本ハムへの影響も大きいものと考えられます。

 

ただし、ハムに関しては消費期限が短く冷凍に向かない=長期保存に不利な製品であること、またソーセージは知名度と品質の高さの強みをもっていることから、それほど影響がないと判断しました。

 

日本ハムでは、新鮮、高品質、安定供給を実現するために『バーティカル・インテグレーション・システム』を取り入れ、生産飼育、処理・加工、物流、販売までを一貫して自社で行っています。

 

これをすでにオーストラリアを始めとする農場でも展開していることから、海外に高品質、高付加価値の製品を届けるきっかけになるのではないかと思われます。

 

国内の市場が厳しくなることは予想されますが、海外市場についてはメリットも大きいのではないでしょうか?

 

日本ハムを収益の視点から分析する

それでは、現在の株価3990(2018/08/22終値)を基準に見ていきましょう。

一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)は13.4倍と割安の範囲内です。

 

業種全般的に低いPERであることの多い業種ですが、その中でもやや低い値となります。

 

EPS(一株当たり利益)は297.7円です。

 

EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、2977円~4465.5円です。

ちなみに、現在の株価3990円EPSの15倍の差は475.5円です。

 

 

日本ハムを資産の観点から分析する

株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、0.97倍です。1.5倍までが割安ととられることを考えるとこちらも割安です。

 

BPS4100.7円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると1938.27円ですから、現在の株価3990と比較すると資産面からは、2161.05円割安だと言えます。

理論上の株価の底値は4100.7円です。

 

PBRが1倍以下であれば、損失を出すことはない!!と投資雑誌には書かれていることがありますが、私は注意が必要な値だと考えます。

なぜなら、PBRを算出するための数値は簿価であり、時価ではないからです。

 

ざっくりとした解説となりますが、例えば企業の保有する土地の場合、帳簿上では価値があると評価されているけれど、現在の価値で評価すると値下がりしていて当時の価値を有していない事があり得るという事です。

しっかりと調べる必要があります。

 

日本ハムの配当や株主優待はどうなのか?

配当は、一株当たり90円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は9000円です。

配当利回りは、2.26%と比較的多めの配当です。

 

配当性向は、30.4%と平均的な水準です。

 

株主優待は、保有口数と保有年数による内容の違いがありますが、おおむね以下の様になります。

保有株数 優待名
100株以上 1500円相当自社グループ商品(ハム・ソーセージ等)
500株以上 5000円相当自社グループ商品(ハム・ソーセージ等)

配当もしっかりと出しながら、ハムやソーセージも頂けると嬉しいですね。

 

日本ハムの売上高と利益はどうなのか?

売上高、営業利益ともに全体的に上昇傾向がみられます。

一株当たり利益であるEPSも増加傾向にある事から問題はないでしょう。

 

日本ハムの株価を利益率と流動比率から分析する

前期(2017/03)のROEは9.2%、ROAは7.0%。

今期予想(2018/03)は、ROEが8.8%、ROAが6.8%と利益率も高くうまく資産を使えています。

 

流動比率は1.59倍で短期的な資金に問題はないでしょう。

 

自己資本比率は58.4%です。倒産の危険がないと言われる40%を大きく上回り安定していると言えます。

営業キャッシュフローと有利子負債の割合は、2.03倍ですから一般的に言われる5倍以下の水準を下回っています。

十分な営業キャッシュフローがあるとみてよいでしょう。

 

まとめ

今回は『日本ハム』の株価分析を行いました。

株価が2016年6月頃から大きく落ち込んでいる事が気になりますが、市場の極端な期待が落ち着き『あるべき価格』に落ち着いているものだと私は判断します。

短期的な利益の確定を目的とした購入には向きませんが、株主優待を目的として少なくとも3年程度保有するつもりでの購入であれば現在の株価あたりが購入のタイミングとして悪くはないと思います。

 

ただし、大きな株価の値上がりは厳しい側面が見られます。

おそらく業界全般の低PERもこのあたりが反映されているものと思われます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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