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曙ブレーキ工業【7238】の株価分析と配当や株主優待について
どうも!!『らしらん』(rasiran)です。
本日は、『曙ブレーキ工業』【7238】の株価を分析していこうと思います。
それではまいりましょう。
記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
また、ネット上で簡単に手に入る決算短信等の資料によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。
参考にした上での不利益を負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。
目次
曙ブレーキ工業とは?
曙ブレーキ工業は、時価総額420億円自動車部品の分野で128社中60位の規模の企業です。
筆頭株主はトヨタ自動車(11.3%)です。
2010年には、ドイツのロバート・ボッシュから北米ブレーキ事業を譲り受けた関係からロバートボッシュも9.2%の曙ブレーキ工業の株を保有しています。
特定のメーカーに属さない独立系ブレーキメーカーで、国内の日産、トヨタをはじめ、アメリカのGMなど多くの自動車メーカーにブレーキを供給しています。ブレーキパッドの世界シェアは21%、国内シェアは46%です。
そのほか新幹線のブレーキではシェア50%を占め、フォークリフト、風力発電などあらゆるブレーキを供給しています。
売上高における海外比率は74%です。
ハイパフォーマンスブレーキ
2007年に知名度の低いヨーロッパでの知名度向上の為、F1マクラーレンへのブレーキ供給に参入し、ポルシェ・パナメーラのフロントキャリパー(ブレーキパッドをローターに押さえつけるパーツ)の供給を実現しています。
平成29年度(2017年度)からは、従来アメリカのコロンビア工場で生産し欧州に輸出していた高性能量販車用ブレーキを、スロバキア工場の本格稼働に向けて順次生産移管しています。
当初スロバキア工場での想定以上のスクラップの発生や現地スタッフ教育のため日本人専門家を多数派遣等で課題が発生したようですが、本格始動に向けた準備は整ったようです。
現在欧州の売上高比率は、わずか4%ですが今後の成長に期待したいところですね。
回生ブレーキの出現
ハイブリッド車や電気自動車が主流になりつつありますが、それらの自動車に搭載されているのが、モーターの負荷を利用した回生ブレーキです。
一般的なブレーキは、ブレーキパッドとブレーキローターとの摩擦によって車体を減速させるわけですが、この回生ブレーキには摩擦=摩耗するパーツがありません。
よって、ハイブリッド車や電気自動車は、大部分の制動を回生ブレーキによって行うので、ブレーキパッドの消耗が少なくなります。
ブレーキパッドは利益率の高い製品なので、今後回生ブレーキが普及する事は少し気になります。
MR流体ブレーキ
これは、オイルの中に鉄粉を混ぜ込んでおき、ブレーキを掛けるとオイルに磁力が流れることによって、瞬間的に鉄粉を個体化させて抵抗を発生させる仕組みのブレーキです。
こちらも先ほどの回生ブレーキ同様に摩耗することがない仕組みになります。
従来の仕組みに変わる製品の出現は脅威にもなりうる訳ですが、早期の開発と普及が実現すれば世界シェアを取るきっかけともなります。
曙ブレーキは2020年の実用化を目指すと発表していますが、こちらも期待したいですね。
曙ブレーキ工業の株価を収益の視点から分析する
それでは、現在の株価286円(2018/05/09終値)を基準に見ていきましょう。
一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)は8.83倍とかなりお得な水準です。
EPS(一株当たり利益)は32.4円です。
EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、324円~486円です。
ちなみに、現在の株価286円とEPSの15倍の差は200円です。
PER15倍まで株価が上昇すると仮定すると200円上昇するとも考えられそうです。
曙ブレーキ工業の株価を資産の観点から分析する
株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、1.41倍です。1.5倍までが割安ととられることを考えるとこちらも割安の圏内です。
BPSは202.8円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると304.2円ですから、現在の株価286円と比較すると資産面からは、18.2円割安だと言えます。
理論上の株価の底値は202.8円です。
曙ブレーキ工業の配当や株主優待はどうなのか?
現時点では、配当、株主優待とも行っていないようです。
前半では、良い面をお伝えしましたが、北米事業の立て直しの必要性など多くの問題を抱えている状況にあります。
配当を出す余裕はないでしょう。
曙ブレーキ工業の売上高と利益はどうなのか?
売上高は過去10年の推移をみるとゆるやかな右肩上がりと見れなくもありませんが、直近3年は下落しています。
営業利益は、バラツキがみられますが、直近3年を見ると上昇しています。
曙ブレーキ工業の株価を利益率と流動比率から分析する
前期(2018/3)のROEは3.0%、ROAは2.9%と低いです。ただし前期からは改善しています。
今期予想(2019/3)は、ROEが16.3%、ROAが3.2%とこちらも大きく改善の予定です。
流動比率は0.78倍で短期的な資金の余裕はありません。1倍を切っているので注意が必要です。
自己資本比率は13.9%で改善の方向性は見られますが低い水準です。安心はできません。
営業キャッシュフローと有利子負債の割合は7.78倍です。5倍以下を一般的な基準とされることからキャッシュフローも良いとは言えません。
まとめ
株価指標から判断するならば、魅力的な株価であるように見えますが、昨日(2018/05/08)発表された決算短信を読み込んだ印象としては、問題を抱えながら改善の方向にある企業である印象を受けました。
注意は必要ですが、28600円で購入できる銘柄です。手を出しやすい価格は魅力的かもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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