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ブレーキシューだけ交換するのはやめるべき3つの理由

どうも、本当にかっこいいというものは高価なものを持つのではなく、自分に必要なものを理解していることだと思う『らしらん』(rasiran)です。
入門用のロードバイクのブレーキは効きが弱い!!というわけでブレーキの交換を検討すると多くの人が一瞬こんなことを考えるのではないでしょうか?
『ブレーキってキャリパーごと交換せんでも、ブレーキシューのゴムのところだけ交換すればえぇんちゃうん?』って。
だって考えてみて下さい。定価だと105のブレーキだけで1万円位するんですよ?
なんでブレーキだけで、ママチャリ買える値段やねん!!って思うじゃないですか?
ブレーキシューのゴムのところだけ交換して同じ効果があるなら、その方がお得やん!!って思うのは割と普通な考えだと思います。
ただ、結論から行きますと、ブレーキシューだけ交換するのはおすすめしません。
今日はそのことについてお伝えしたいと思います。
目次
ブレーキシューだけだと本来の性能が得られない
確かにブレーキシューだけの交換でも効果はあります。
ブレーキを効かせるために必要なのは、
- ブレーキシューに摩擦の大きい素材を使う事
- ブレーキシューをより大きな力でリムに押さえつける事
この2点の要因が必要なのですが、
ブレーキシューを交換するということは、一つ目の要因をクリアーすることで、リムとの摩擦が大きくなり制動力が上がったという訳です。
ただ、ブレーキを効かせるために必要な要因、2点目のブレーキシューをより大きな力でリムに押さえつけるためには入門グレードの完成車についているブレーキでは剛性不足であることによって、本来のブレーキシューの効果は発揮できていないという事ができると思います。
どういうことかと言いますと、ブレーキシューが密着するように普通にブレーキを握り込みます。
で、さらに力を加えていくと………
やりすぎには注意ですが、ある程度力を込めたところからさらにブレーキを握りこむと、見てわかるくらいにキャリパーが変形するんです。
ブレーキのゴムはタイヤのリムに密着していますし、ブレーキのゴムが変形している訳でもありません。キャリパーが変形してしまっているんです。
変形するという事はブレーキシューを押さえつける力が逃げてしまっているという事です。
剛性が高いといわれるアルテグラでもこれだけ変形するわけです。
ブレーキシューだけを交換するという事はブレーキシューの摩擦抵抗のキャパを使い切れていないので、摩擦抵抗の高いブレーキシューには剛性の高いキャリパーをセットで使う必要があるわけです。
タイヤのグリップが上がると強力なブレーキが必要になる
ブレーキの能力を最大限まで高められる限界となると、タイヤがロックするまでがブレーキ能力を活かしきれる限界となります。
男性で握力の強い人だと、入門用のロードバイクに取り付けられたブレーキでもロックさせることができるかもしれません。
あくまで私の推測でしかありませんが、それは初めから付いていたタイヤでの話ではないでしょうか?
もしもタイヤを交換してハイグリップなものにした場合、タイヤをロックさせるにはさらに大きな力が必要になります。
ちょっと異訳ですが、ホイールの回転するトルクが上がったとイメージしていただくと伝わりやすいかもしれません。
走行するロードバイクを止めるには、
- ホイールのリムとブレーキシューの摩擦
- 地面とタイヤの摩擦
上記2点の摩擦力を使って止めるので、タイヤのグリップ(摩擦)が大きいタイヤを使用してタイヤの能力を最大限引き出そうとすればより大きな力を伝えられるブレーキが必要になるということです。
ここで、ついでにブレーキの効きが悪いと微調整が難しくなるということについても触れておきましょう。
ブレーキの効きが悪いと速度の微調整が難しくなる
速度と、車体及び乗車する人間の重量が上がれば上がるほど、さらに例えば山道の下りのように前輪だけに荷重がかかればかかるほどフロントタイヤに関してはロックさせるのに大きな握力が必要になります。
(ロックさせるのが目的ではなくブレーキの制動能力を生かし切る観点での話です。危険ですのでロックさせないでくださいね♪)
大きな握力が必要になると何が起こるのか?ということですが、微調整が難しくなります。
ブレーキというのは急ブレーキだけに使うわけではなく、減速のための速度調整のためにも使うわけですから狙った速度に減速するにはより小さな握力でブレーキを効かせる必要があるということです。
例えば、スマートフォンを、机の上から3㎝持ち上げてくださいと言われたら簡単に持ち上げられますが、5㎏の鉄アレイを3㎝だけ持ち上げるように言われると微調整に苦労することだと思います。
持ち上げるには持ち上がりますが、ピタッと狙った3センチの高さに静止させるのは大きな腕力が必要になるということです。
必要な力に余裕が少なくなるほど微調整が難しくなるわけです。
結局は高くついてしまう
童話の三匹の子豚ではありませんが間に合わせのものを購入した後、結局必要な性能を満たしていないことに気づいた場合、新たに性能を満たしたものを購入する必要が出て来ます。
三匹の子豚の「わらの家」、「木の板の家」は簡単に作れたかもしれませんが、それなりに労力はかけていたに違いありません。
童話なのでお金の話は出て来ませんが、もしもホームセンターで『わら』や『木の板』を子豚たちが購入していたとすると、それなりの出費だったのではないでしょうか?
ここで、ブレーキキャリパーを初めから購入した場合と、ブレーキシューだけを購入して書い直した場合の出費について触れておきましょう。
ブレーキシューだけ購入してさらにキャリパーを買い直した場合
105以上のブレーキシューを使用するとなると、実はゴムだけでなく『船』と呼ばれるゴムを支えるパーツも同時に購入する必要があります。
※ティアグラ以下のキャリパーに、ゴムだけの交換は不可能ということです。
価格は定価だとフロントとリアで2つ必要なので
- 105の場合、 1395円×2=2790円
- アルテグラの場合、1680円×2=3360円
さらにキャリパーを購入すれば
- 105は、 9522円
- アルテグラは、14335円(※BR-6800の価格です)
合計は
- 105は、 12312円
- アルテグラは、17695円 ということになります。
あ、もしかしてこんなこと考えてませんか???
買い直したとしても、ブレーキシューは予備に取っておけばいいんじゃね??
そう、性能がどうこう言われても、実際に体感してから購入を決めたいってことですよね?
私もめっちゃ思いました。予備にすれば無駄は出ないですもんね♪
でもですよ。こんな商品が販売されているんです。
どういうことかと言いますと、105、アルテグラ、デュラエースのブレーキシューは全く同じものが使用されていて、しかもゴムだけの交換ができるんです。
実はゴムの土台となる『船』は再利用ができるので、予備に取っておこうとすると
『船』のパーツが余ってしまうんです。
差額でいうと『船』のパーツ代の約1500円が無駄になるということです。
これ結構大きくありませんか?
1500円あればランチだと結構なものが食べられますし、自転車のパーツならチェーンオイルくらいは買える金額になります。
やっぱりお金は賢く使った方がいいと思う訳です。
まとめ
本日は、ブレーキの効きに不満があるならブレーキシューだけではなく、キャリパーごと交換するべきだという事について、
- ブレーキシューだけだと、シュー自体の摩擦を活かしきれない
- グリップの高いタイヤに交換すると、さらにブレーキに求められる性能が上がる
- 結局高くつく
以上3点からお伝えしました。
私は、レースに出るようなスピードを求める走り方はしませんが、それでもブレーキをキャリパーごと交換する効果は十分に感じています。
あまり適当な事を書くと苦情を頂くことがあるので、ブログではあまり言い切った言葉は使いませんが、ブレーキに関しては自信を持って言えます。
ブレーキはキャリパーごと交換して絶対に損しない!!
最後までお読みいただきありがとうございました。