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いくつの投資銘柄で分散投資すればリスクの低い運用ができるのか?
以前の記事の中で、株式投資のリスクを下げるためには分散投資が重要だとお伝えしましたが、
いったい何銘柄に投資するとリスクを下げるのに効果的かが、気になったことではないでしょうか?
しかし、結論から言うと、何銘柄に分散すればリスク管理に効果的かを考えることはナンセンスな疑問であると私は思います。
本日は、そのあたりについてお伝えしようと思います。
目次
とにかくリスクを下げた投資をしたいなら投資信託のほうがいい
以前の記事で分散投資をお勧めしましたが、分散投資を際限なく行っていくと結局は投資信託を行っているのと同じような事になります。
投資信託であれば、銘柄の分散に加え、投資タイミングの時間的分散も図れるのでよりリスクを下げられる可能性が高いと思います。
投資に興味があるけれど、投資に充てられる予算が少ない場合や、リスクを下げることが目的であれば投資信託をオススメします。
リスクをさげつつ、利益も伸せる投資をしたいなら?
そんな都合のいい投資があるのか?と思うかもしれませんが、私の投資スタイルがこのリスクも下げつつ利益も伸ばしたいというタイプです。
どのような投資手法なのかと簡単に言ってしまうならば、リスクの高い株を買わない事なのですが、そのためにはしっかりとした銘柄の絞り込みを行う必要があります。
以前の記事でお伝えした、リスクを小さく投資する6つの手順を紹介すると、
※前回とあえて文章を変えています。書かれている言葉よりも意図を読み取ってほしいのでそうしています。もしもメモしようと思って頂けるなら何の為の手順なのかを意識しながら自分の言葉に置き換えてメモすると効果的な銘柄選びに対する理解も深まると思います♪
- 日経新聞で市場や世界情勢について最低限の情報は仕入れておく
- 理由はなんでもいいけれど『好き』だと思える企業の株を選ぶ
- リスク管理の観点から複数の銘柄を所有できるように安価な銘柄への投資を行う
- 指標を読み込み企業の安定性を読み取る
- 長期のチャートから相対的に割安なのかを判断する
- とにかく株式投信について学び続ける
この3番目の項目に複数の銘柄への投資とでてくるのですが、複数の銘柄への投資を行う事でリスクを下げられるというよりも、
6つの手順を全て行う事で、3番目の複数投資の効果が効いてくると言ったニュアンスです。
ですので6つの手順のなかでどれが一番重要などという概念はありませんし、
こんなことを言ってはアレですが、『6つの手順のうちどれが一番重要ですか???』と尋ねる人であまり利益を出している人は見たことがないです。
面倒ですがすべての手順を行って、なおかつ自分に知識が必要だと思うならば学び続ける事です。それができないなら投資には手を出さない事をオススメします。
投資銘柄数の目安
保有する銘柄数のベストな銘柄数という概念は無いとお伝えしましたが、銘柄数を定めるにあたっての基準というものは存在します。
把握できる銘柄数にしておく
株を保有するにあたって、Buy&Hold(バイ&ホールド)をおすすめしていますが、さすがに企業の状況があまりにも悪くなったなら売却を行う必要があります。
そこで売却のタイミングを見逃さない為にも、すべての購入銘柄の企業の状況を把握しておく必要があります。
投資に割ける時間がいくらでも取れて、一日中パソコンのチャートを眺めていられるなら問題はありませんが、この記事をお読みである方の大半が、きっとお忙しいことだと思います。
ですので、お昼休みの昼食の時間などにチョイチョイっと確認して、なおかつ把握できる銘柄数というのは、あくまで私の感覚的な話になりますが、
5~10銘柄程度だと思います。
把握というのは抽象的な表現で、何を把握するのか?を理解する必要があります。
人によっては、自分の保有している銘柄名と保有数をなんとなく覚えている程度で把握していると言いかねないので、少し掘り下げて把握するとはどういうことか?について触れておこうと思います。
保有銘柄を把握するとはどういうことなのか?
無意識レベルでやっていることもあるので、これが全てではありませんが並べるとこんな感じです。
取得単価と現在値
簡単に言うと利益(損益)がどのくらい出ているのかという事です。
短期、中期、長期で見たとき、それぞれ上がりそうなのか下がりそうなのか?
リスクを下げる観点から短期での取引はオススメしていませんが、まれに短期的に値上がりの見込める株に出会う事があるので、その様な場合は私も短期的な取引を行う事があります。
その様な場合は、損切りを行う価格の設定をしっかり行い、いくらまで価格が上がるのかor下がる可能性があるのかをしっかりと予想します。
予想が外れれば、損切りをするだけなのでシンプルです。
予想をしないから基準がなく損切りのタイミングを逃し失敗するという流れですね。
配当金や株主優待の権利確定日
この日を境に株価が変動する可能性があるので注意してみるべきだと理解しておくってことです。
企業ごとのニュース
日経新聞ではザックリとした市場の状況を把握していますが、企業に対するニュースも存在して、年初来高値更新、業績予想の修正、新商品の発売予定など様々なことを確認することができます。
企業に影響のありそうな事を理解しておく
例えば安価で購入できる納豆だと、豆の原料以外にも、パッケージの発泡スチロールのコストの割合が高いので原油が高くなるとパッケージコストが収益を圧迫することがあります。
ほかには、輸入食品を多く使用している外食産業なら為替の相場も影響があるなど、企業努力で変えようのない要因にも注意が必要だという事です。
比較会社の状況
トヨタ自動車だと日産自動車、カルビーだと湖池屋のような具合です。
例えばですが、トヨタ自動車が、高級感、乗り心地、安全性も完ぺきで、おまけに燃料も不要で価格が50万円なんていう夢のような車を販売したなら(採算がとれる前提で)
お客さんはトヨタに流れることになるのでその結果、トヨタ自動車の株価は跳ね上がり、日産自動車、本田技研工業以下自動車製造分野の株価は下落することが予想できます。
そのほかにもありますが、簡単に言うと、四季報に書かれている内容のリアルタイムでの変化を把握するという事が、保有銘柄を把握するという事です。
結局は、把握することのできる範囲で銘柄数を絞り込むという、初めの6つの手順での銘柄選びをいかに丁寧に行うかにつながるわけです。
人間の記憶力なんて昨日の夕食も思い出すのは難しいほどいい加減で信用ならないものなので、私は一目で把握できるものとして手書きのノートに、これらの項目や気づいたポイントをまとめています。
手書きにこだわるのは、やはり記憶していた方が判断スピードを短くすることができるので記憶への定着効果を狙って手書きで記録を行う事にしています。
まとめ
今回の記事をまとめると、
- リスクを抑えながら、ある程度の利益を求める投資を行いたいのであれば、一番最初の投資銘柄を選ぶ段階を丁寧に行うこと
- そして、保有する銘柄に対するリアルタイムでの情報は常に把握しておくこと
上記の2点が大切だという事です。
株式投資の流れは、
- 丁寧な、投資銘柄の選択
- 安価なタイミングを狙った株の購入
- 保有銘柄を把握しての保有
といった、選んで、買って、持っておくの3段階で行う訳ですからどれが欠けても利益を生み出す投資というのは成り立たないという事です。
もしも難しいと感じたのであれば、初めは投資信託から行って、もしも利益が出たならその利益の中から株式投資を行ってみるという流れでも問題ないと思います。
もしも記事の中でわかりづらいことがありましたら、お気軽にコメントやメッセージをいただければ回答させていただこうと思います。