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初心者が投資を始めるなら、利回りは何%を目標にするべきか?
さて、投資を始めよう!!という気になって投資について調べ始めるといろいろな情報が目に付くと思います。
例えば本屋さんだと、いきなり投資の専門書は難しいからと投資の雑誌を手にすることも多いと思います。
そうですね。具体的には『ピンク』や、『イエロー』、『黄緑』がふんだんに使われた旅行雑誌のようなカラーリングの表紙の雑誌に手が伸びたのではないでしょうか???
中をパラパラとめくると『アーリーリタイア!!』、『手持ちの資金が2倍に!!』、『お手軽ほったらかし投資法で億万長者!!』なんてタイトルの記事が目に付くと思います。
ここで、残念なお知らせがあります。
『そんなんできひんから!!!』
目次
初心者は年利2パーセントくらいを目標にするといいと思う
長くなりそうなので、本題に入りましょう。
ガッカリするかもしれませんが、言っちゃいけない事を言いたいと思います。
あれらの雑誌の目的を考えるとシンプルです。
まずは雑誌が売れる事。そして投資会社の広告も出版社の収入になりますから、投資初心者をそれらの広告に誘導することが目的です。
これらの目的を達成するには、出版社は投資に不利な情報は書きませんよね?
もちろん役立つ記事もありますが、読者を『カモ』にする方向性を持った記事がどうしても多くなるんです。
手持ちの資金を2倍にすることはどれだけ難しいか?
ウォーレンバフェットという名前を一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
バークシャー・ハサウェイという投資持株会社の筆頭株主であり会長兼CEOで、世界的な大富豪の一人です。
一言で言うと、投資の神様です。投資界にオリンピックがあったなら常に金メダルを取り続けているプレイヤーです。
そんな彼の投資利回りで、年率22~23%と言われています。
彼のもとには、我々の手に入らないような企業の極秘情報も入りますし、投資に関するエリートが従業員として働いています。
情報量、環境ともに我々とは別次元です。
で、雑誌のなかであおられるような『手持ちの資金を2倍に!!』なんて事は年率だと100%です。3年で2倍でも30%を超えています。
どれだけ無謀なことかお分かりいただけたでしょうか?
ウォーレンバフェットがそれだけの年率をたたき出しているのは、素人には難しいキャピタルゲイン(株価の上昇による利益)からも利益を取れているからです。
初心者が2%を狙う根拠は後でゆっくりと触れたいと思います。その前にギャンブルと投資の違いについて触れておきましょう。
ギャンブルと投資の違い
ギャンブルとは
パチンコ屋さんを例にすると、まずお客さんのお金をパチンコ台がいったん回収します。
回収したお金の中から、パチンコ屋の運営費と従業員の給料(その他諸々)を差し引いて残ったお金を運のいい一部のお客さんに『大当たり!!』みたいな感じで還元しているだけです。
パチンコで勝ったという表現を使いますが、お金の流れの観点でみると、支払ったお金からパチンコ屋の経費を抜かれ、余ったお金がたまたま自分に回ってきただけです。
そこには何の生産性もありません。一言で言うとお金の取り合いです。
投資とは
対して、投資は一言で言うなら『応援』だという事を覚えておいていただきたいと思います。
厳密には違うところもありますが、わかりやすく説明すると、
例えば、株式投資の場合だと、お金を稼ぐ技術を持った社長さんがいるとします。ただこの社長さんには元手となるお金が足りません。
もっとお金があれば、もっとお金を稼げるのに!!と困っています。
そこへ、お金には余裕のある投資家がやってきます。
『私のお金を貸してあげましょう。そして社長さんの会社が儲かったならお金に利子をつけて返してください』
そして、もう一言。『大丈夫です。私にはお金の余裕がありますから、お金を返せなくなっても責めたりしません』
ジェントルマンですね(笑)
投資が成功したケースでのお金の流れはこうです。
投資家が社長さんにお金を出資します。社長さんはお金を稼ぐ技術を駆使してお金を増やします。
社長さんは、その増えた分の中の一部(出資額における何%か)を出資した額(元本)に上乗せして、投資家に返却するという流れです。
当然、社長さんがお金を稼ぐことに失敗するリスクはありますが、投資家は余剰資金(余裕のあるお金)を出資しているので語弊はありますが問題ないわけです。
なぜなら、本来は、お金を増やすことよりも社長さんを応援したいという気持ちからの行為だからです。
よく投資がギャンブルと混同されるのは、余裕のないお金まで投資に回したり、楽して儲けてやろうというゲスな気持ちで投資する人がいるからです。
初心者が年利2パーセントを狙うべき根拠
ここからは、難しい言葉が出てきて難しいかもしれませんが、サラッと読み流して雰囲気だけ掴んでみて下さい。
聞きなれない言葉かもしれませんが、投資の用語で配当利回りという言葉があります。
先ほどの話で言うと、投資家が100万円投資して、社長さんが110万円を投資家に返却したなら10%上乗せしたことになります。
すると、この話での配当利回りは、10%となります。社長さんが上乗せした10万円は配当金と表現されます。
配当利回りの計算式を載せておくと、配当金÷出資額となります。
それでは、現実の世界での話をしていきましょう。
東証一部(一流企業の証券を取引するところ)に上場している企業の平均配当利回りは2%と言われています。
株価(先ほどの話の出資額に相当)は常に変動しているので、先日発売(2017年6月16日)された『会社四季報』のなかの予想配当利回りをいくつか紹介しましょう。
- トヨタ自動車 【7203】 3.18%
- 日産自動車 【7201】 4.93%
- 日清食品ホールディングス 【2897】 1.29%
多いところや少ないところもありますが、東証一部上場企業2022銘柄(2017年6月20日現在)の平均が2%になりますよという話です。
じゃあ、日産自動車の4.93%なんかの配当利回りの高い銘柄に投資すれば儲かるじゃん!!って思いますよね♪
でもあくまでもこの数字は予想でしかないんです。
東証一部だと200社位が無配(配当無し)だったと思うのですが、業績によってはあなたの選んだ銘柄も、いつ無配になるか分からないという危険性があるわけです。
配当利回りは株価に対する割合なので、株価が下がれば当然上がります。
株価においては、値幅制限があるものの1日で30%も動くことがあります。
上がればいいですが、下がれば怖いですよね?
そこでリスクを最小限に投資を行う観点から、多くの銘柄に分散して投資することを私は勧めているのです。
多くの銘柄に分散する事でキャピタルゲイン(株価上昇による利益)の恩恵は薄れますが、手堅く平均配当利回りの2%を狙う。
2%の根拠は平均配当利回りから来ている訳です。
例えば、東証一部の2022銘柄に分散するのであれば、TOPIX連動型ファンドの投資信託を買うといった具合です。
まとめ
初めは、投資をすればいくら儲かるのか?という事がどうしても気になると思いますが、まず狙うべきは2%です。
2%というと少なく感じるかもしれませんが、100万円で運用した場合1年後には2万円増えている計算になります 。
銀行の利率だと100万を預けても1年後には税引き後で7円の利子(2017年6月時点)にしかならないので1万9993円も得している計算になります。お金を銀行に預けることのリスクについての記事はコチラ
逆に言えば、投資の知識もなく運用するだけで増えると考えればスゴイことではないでしょうか?
もちろん知識をつけていけば、配当の大きい銘柄やキャピタルゲインも少しづつとれるようになるのでコツコツ初めてみればいいと思います。
本当なら、投資の専門書を読むのがベストですが、おかしな煽るだけの雑誌を読むくらいなら一度口座を作成して、証券会社のサイトの記事を読む方がよっぽど効率がいいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。