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サイゼリヤ【7581】の株価分析と配当や株主優待について

 
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どうも!!『らしらん』(rasiran)です。

今回は『サイゼリヤ』【7581】の株価分析を行います。

 

記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を勧めるものでも安全性を保障するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。

また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えを持って投資を行うかの『考え方の流れ』を参考に頂ければと思います。

参考にしたうえでの不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。

 

サイゼリヤとは?

サイゼリヤは、時価総額1189億円、外食・娯楽サービスの業種で158社中15位の規模の企業です。

企業ホームページにも外食業においての『製造直販業』を目指すとあるように、オーストラリアのメルボルンには、目玉商品であるハンバーグ、ミラノ風ドリアの製造工場を設立。

店内で提供されるハウスワインは、イタリア中部のモリーゼ州で製造後、低温コンテナでの輸送を行うことでイタリアで味わうワインの味の再現を行うといった具合に、オリーブオイル、生ハム、チーズ等についてもイタリア現地のメーカーと協力を行うことで生産、仕入れを行っております。

 

同社は、1967年に現会長である正垣康彦が千葉県にて席数36席の洋食屋として個人営業をおこなったのが始まりです。

 

包丁のないキッチン

同社の目指すのは、外食業・農業の真の産業化です。

 

従来の『精神論』や『技能』に重点の置かれる風潮から、一切のシステムを効率化し誰が調理しても同じ料理が出来上がるよう、技能の差が生まれやすい包丁での食材のカットといった調理をキッチンで行う必要のない仕組みが取られています。

 

その結果、同社のアルバイトスタッフは、キッチンとホールの作業をともにこなすことができるようになります。

すると社員がシフト作成を行う際には時間当たりの全体の人数さえ意識すればよくなり、作業ポジションごとに対応できるスタッフを用意する必要がなくなった結果、雇用するアルバイトスタッフの人数が少なくても店舗を運営することができる事にもつながります。

 

能力に紐づいた給与体系

一般的な企業では、役職が上がれば給料もあがるのが一般的ですが、同社では役職にかかわらず能力があがれば昇格できる仕組みを取っています。

 

簡単な説明をするなら、資格を持たない店長社員よりも、資格をたくさん持っている一般社員の方が格が上であり給料も高いという訳です。

 

ポジション(役職)の空きがなければ昇給できないという不満はこれで解消されることになります。

 

サイゼリヤの株価を収益の視点から分析する

それでは、現在の株価1897円(2020/07/16終値)を基準に株価分析を行います。

まずは一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)ですが、収益が出ていないことにより数値を出すことができません。

PERの数値がだせないことについてメルカリの記事で詳しく解説しておりますのでよろしければメルカリの記事を参考にしてみてください。

 

サイゼリヤの株価を資産の観点から分析する

株価がBPS(一株当たり純資産)の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、1.08倍です。1~1.5倍の範囲が割安とされることを考えると割安の範囲にあると判断できます。

 

BPSが1754.36円ですから、お徳の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると2631.54円ですから、現在の株価1897円と比較すると資産面からは877.18円割高だと言えます。

 

理論上の株価の底値は1754.36円です。

 

サイゼリヤの配当や株主優待はどうなのか?

配当は、年間で18円を予定しているので、100株保有していたとすると1800円の配当が得られます。

 

配当利回りは0.95%で、やや少なめの値です。

 

配当性向は、17.7%です。配当性向とは当期利益のうち何%を配当として支払っているかを表す割合で、一般的な数値は20~30%あたりが平均であることを考えると、やや少なめでありながらも平均に近い配当は出していると言えるでしょう。

 

株主優待は、500円分の食事券が100株以上で4枚。

さらに、500株以上だと20枚。1000株以上だと40枚です。サイゼリヤでの500円だと、あと少し支払えば、そこそこの食事ができるのでありがたいですね。

 

サイゼリヤの売上高と利益はどうなのか?

売上高については順調に伸びております。

また、営業利益率についても5~7%あたりで推移しており飲食店としては平均的な数値だと言えます。

 

サイゼリヤの株価を利益率と流動比率から分析する

前期(2019/08)は、ROEが5.9%、ROAが4.6%と業界平均からするとやや低めの数値です。

今期予想(2020/08)は、ROEが-8.2%、ROAが-5.9%とやはり利益が出せていないことで数値は一気に落ち込みます。

この値が今後も続くのか、それとも一時的なものであるかの見極めをしっかりと行う必要がありそうです。

 

流動比率は、2.38倍と短期的な資金は十分にあります。

 

自己資本比率は68.2%と昨年同期の77.6%からは大きく下がっていますが、一般的に基準とされる40%を大きく上回っており安定した経営が行われていることがわかります。

 

有利子負債キャッシュフロー倍率ですが、有利子負債がゼロであるため、無借金経営が行われていることが分かります。財務状況はかなり健全ですね。

 

まとめ

今回はサイゼリヤの株価分析を行いました。

利益さえ出ていれば非常に魅力的で健全な経営を行っている企業ですが、現在のような状況では判断が非常に難しく感じました。

 

企業としての対策としてデリバリーのサービスや、キャッシュレス対応に向けて動いているようですが現段階では効果を判断できる段階にはありません。

 

投資の判断としては100株の投資を行う場合、株価1500円を損切りのラインとして、約4万円の損失に耐えられるのであれば投資するという考え方になります。

(現在の株価1897円-1500円)×100株=39700円≒40000円

 

株価も非常に魅力的ですが、私の判断としては保留です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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