※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

NTN【6472】の株価分析と配当や株主優待について

 
この記事を書いている人 - WRITER -
詳しいプロフィールはこちら

どうも!!『らしらん』(rasiran)です。

本日は『NTN』【6472】の株価分析を行います。 

NTNは、ベアリングを製造する企業で日本国内では日本精工、ジェイテクトとともに大手3社の一角を占めます。

世界シェアは4位で、ハブベアリングは世界1位、ドライブシャフトは世界2位のシェアを誇ります。

記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。

また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。

参考にした上での不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。

客先需要の拡大

軸受け(ベアリング)は、日常のあらゆる場所で使用されています。

位置づけとしては工業製品製品を構成するためのパーツですので、工業製品の回転する箇所が存在する限り、軸受け(ベアリング)の需要は増え続けるという事になります。

新たな需要として同社は、早い段階より風力発電向けの羽の回転軸に使われる大型ベアリングに力を入れており、石川県能登地区に大型ベアリングの一貫生産体制を確立しています。

また、風力発電用ベアリングの世界シェアはSKF(エスケーエフ,スウェーデン)、SCHAEFFLER(シェフラー,ドイツ)に次ぐ3位です。

ベアリング業界のシェア

厳密な比較となると難しいですが、ベアリング業界のシェアは、1位、SKF(スウェーデン) 2位、シェフラー(ドイツ) 3位、日本精工 4位、NTN 5位、ジェイテクトとなります。

5位のジェイテクトは2006年に光洋精工と、豊田工機が合併して生まれたトヨタグループの企業です。


見ていただくとお分かりいただける通り、ベアリング業界トップシェア5位までの中に日本国内の企業が3社も入っている状況にあります。

NTNのシェアは世界4位で、製品別では冒頭でもお伝えした通り自動車向けのハブベアリングが世界1位ドライブシャフトは世界2位のシェアを誇ります。

現在では中国、そのた新興国の台頭による軸受け製品の価格下落がみられ今後の成長となると非常に厳しいものと推測できます。

NTNを収益の視点から分析する

それでは現在の株価(2019/07/09終値)319円を基準に見ていきましょう。

一株当たりの利益の割合を示す、PER(株価収益率)は17.82倍とまずまずに見えますが、同業他社が10~12倍であることを考えるとやや割高であると判断がつきます。

EPS(一株当たり利益)は17.9円です。

EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、179円~268.5円です。

ちなみに、現在の株価319円EPSの15倍の差は50.5円です。

NTNを資産の観点から分析する

株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、0.74倍です。1.5倍までが割安ととられることを考えるとこちらはかなりの割安だと言えます。

BPS433.32円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると649.98円ですから、現在の株価319円と比較すると資産綿からは330.98円割安です。

理論上の株価の底値は、433.32円です。

ただし、国内シェア1位の日本精工のBPSが上昇傾向にある事にたいし、NTNのBPSは横ばいです。

過去の推移がこのまま継続されるようだと安易に割安だと判断するのは危険です。

NTNの配当や株主優待はどうか?

配当は、一株当たり15円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は1500円です。

配当利回りは、4.7%と相当な高配当です。

配当性向ですが、現状マイナスですので、内部留保を切り崩して株主に配当を出している状況です。

配当の金額を維持することで株主をつなぎとめるという訳です。
配当利回りが高いからと言って喜べるようなものではありません。

株主優待はおこなっていないようです。

NTNの売上高と利益はどうか?

売上高は、横ばいと言えますが、営業利益は減少傾向にあり、売上高営業利益率も同様に低下しています。

EPS(一株当たり利益)の推移も非常に不安定ですね。

NTNの株価を利益率と流動比率から分析する

今期(2019/03)のROEは-2.9%、ROAは-0.8%。

来期予想(2020/03)は、ROEが4.1%、ROAが1.1%と仮に予想通り改善したとしてもかなり厳しい数値です。

流動比率は1.57倍で短期的な資金に、とくに問題はないでしょう。

自己資本比率は27.4%です。あまり余裕があるとは言えないでしょう。

営業キャッシュフローと有利子負債の割合については、8.10倍です。

財務状況も健全ではありません。

まとめ

今回は『NTN』の株価分析を行いました。

どうしても投資対象として適切か?という視点からの記事ですので厳しめの事を書きましたが、同社はすばらしい製品を作る日本企業の一つに違いはありません。

ただ、同社の置かれた環境として世界レベルのシェアをとる軸受け製造の企業が多数存在する日本国内での競争に労力を使いすぎた結果が現在の状況であるわけです。

ベアリング業界トップシェアのSKFがあるスウェーデンについて少し触れると、国土は日本よりもわずかに広いものの平地はほとんどなく、人口も日本の1億2680万人に対して、532万人で、日本の約25分の1しかありません。人工が少ない≒需要が少ないとも言い換えられるわけで、スウェーデンのSKFは早い段階から海外を視野に発展を遂げたものと思われます。

では、SKF同様に海外でいかに発展を遂げるか?ですが基本的には海外企業に対してM&A(合併と買収)を行う事となります。ただし同社には資金力がありません。

資金力をつける為に、日本国内のベアリング関連企業同士でのM&Aをおこなうにしても独占禁止法の問題がありますから現実的ではないでしょう。

すでに世界に誇れるレベルに成長した同社のさらなる発展には多くの壁が見られますが今後はどのようになるのでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。


投資の学習に役立つのか?ファイナンシャルアカデミーのセミナーに参加した時の辛口評価の記事はコチラ

この記事を書いている人 - WRITER -
詳しいプロフィールはこちら

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© rasiran , 2024 All Rights Reserved.