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日本たばこ産業(JT)【2914】の株価分析と配当や株主優待について

本日は、『JT 日本たばこ産業』の株価を分析していこうと思います。
それではまいりましょう。
なお、記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
目次
日本たばこ産業ってどんな会社?
企業名にもあるように事業はタバコを中心に、医薬、加工食品と展開しています。
また、M&Aの成功例として取り上げられることがあるように、1999年にアメリカのRJRナビスコのたばこ事業(RJRI)、2007年にはイギリスのギャラハーを買収し、現在では世界3位の規模のたばこ会社です。
大株主を確認すると、財務大臣とあるように、日本の財務省が33.3%の株を保有していることがわかります。これは「JT法(日本たばこ産業株式会社法)」によるもので全株式の3分の1以上の株式を日本国政府が保有することと規定されている為です。
よってタバコ以外の事業を始めるには財務大臣の認可が必要となります。
また、缶コーヒーの『ルーツ』や、『桃の天然水』など飲料の事業も行っていましたが、2015年にサントリーに1500億で売却しています。
日本たばこ産業の株価を収益の視点から分析する
それでは、現在の株価3000円(2018/03/08終値)を基準に見ていきましょう。
一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)は15.23倍と、お得の範囲内です。
EPS(一株当たり利益)は197円です。
EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、1970円~2955円です。
ちなみに、現在の株価3000円とEPS15倍の差は45円です.
まだ、お得の範囲内だとは思いますが、EPS15倍までで考えると45円割高とも考えられそうです。
日本たばこ産業の株価を資産の観点から分析する
株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、1.95倍です。1倍~1.5倍の範囲が割安とされることを考えると少し高めです。
BPSは1541.94円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると2312.91円ですから、現在の株価3000円と比較すると資産面からは687.09円割高だと言えます。
理論上の株価の底値は1541.94円です。
日本たばこ産業の配当や株主優待はどうなのか?
配当は、年間で150円を予定しているので、100株保有していたとすると15000円の配当が得られることになります。
配当利回りは、5%で、しかも過去から上昇傾向に推移しています。
配当性向は、2018年の予想で68.2%です。配当性向とは当期利益のうち何%を配当として支払っているかを表す割合ですから一般的には20~30%の水準よりも多くの割合を配当にまわしていることが分かります。
株主優待は、自社及び自社グループ会社の商品、具体的にはパック入りのご飯や水、調味料がもらえるようです。保有株数によって違いがあって以下の割合でもらえます。
- 100株 1000円相当
- 200株 2000円相当
- 1000 株 3000円相当
- 2000株 6000円相当
日本たばこ産業の売上高と利益はどうなのか?
売上高は2012年移行大きく下落してそのまま横ばいです。
営業利益はかなりブレがあるものの上昇しているように見ることができます。
日本たばこ産業の株価を利益率と流動比率から分析する
ROEは前期が17.2%、ROAは8.9%とうまく資産を使えています。
今期予想は少し下落して、ROEが15.1%、ROAが8.2%です。下落してはいますが十分に良好な数値です。
流動比率は1.15倍で短期的な資金は少し少なめの印象です。
自己資本比率は54%で、40%あれば倒産の危険はないと言われることからも素晴らしい値です。
営業キャッシュフローと有利子負債の割合は1.44倍です。5倍以下であれば問題ないとされる中しっかりと営業キャッシュフローがあります。
財務関連は、良好です。
まとめ
現在の株価は過去のチャートと比較するとかなりお買い得といえる株価で、非常に高い配当利回りや財務状況も魅力的だと感じました。
ただし事業の中心がタバコであることから成長性が少し気になります。国内での販売は下降していますし、ロシアでもそのような流れの様です。
ちょっと投資対象としては判断がつきません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
P.S. 投資初心者が一番に読むべき本は何かと質問されるので、こちらをオススメしておきます。
専門書を読むよりも実践的なので知識ゼロの状態でも一番取り入れやすいと思います。よろしければ活用してみて下さい。