※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。
※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。
川崎重工業【7012】の株価分析と配当や株主優待について
本日は新幹線台車の亀裂問題で大きく取り上げられている川崎重工業の株価分析を行いたいと思います。
それではまいりましょう。
なお、記事の内容は、私の個人的な考えであり株の購入を進めるものでも安全性を保障するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
目次
川崎重工業とは?
イメージとしてはオートバイのイメージが強い人も多いと思いますが、航空機や船舶、鉄道車両などを作っている企業で自衛隊の潜水艦も製造しています。
また、産業用ロボットの分野では『ファナック(6954)』に次いで国内2位です。
川崎重工業の株価を収益の視点から分析する
それでは、現在の川崎重工業の株価である3735円(2018/03/01 終値)を基準に指標に照らし合わせていきたいと思います。
PER(株価収益率)は18.63倍です。15倍は超えていますが、まだ割安の圏内でしょう。
EPS(一株当たり利益)の200.5円を元に基準となるPERの値の10~15倍を計算してみると、2005~3007.5円が妥当な数値として出てきました。
収益から見た場合、理屈上は727.5円割高であると考えることができます。
川崎重工業の株価を資産の視点から分析する
PBR(株価純資産倍率)は1.41倍ですから、まだ割安の範囲です。
BPS(一株当たり純資産)は2644.34円です。一般的にお得とされるPBRの1.5を掛けてみると、資産を基準とした株価は3966.51円まで妥当だと出てきます。
あくまで計算上ですが、現在の株価の3735円はさらに231.51円上昇する可能性があると言えそうです。
理屈上は2644.34円が底値です。
川崎重工業の株価を安定度や効率の視点から分析する
ROE(株主資産収益率)をチェックすると前期は6.0%ですから低いですが、推移を見たところバラつきは激しいながらも、最近は10%当たりをキープしています。
2017年の6%は一時的な物だと考えられます。
ROA(総資産利益率)も似たような値で、前期は2.2%ですがその前年までは5%で優良な数値だと思います。
自己資本比率を確認しておきましょう。前期の2017年で25.9%で少し値としては小さいですがグラフ上は右肩上がりに自己資本の割合はゆっくりと上昇しています。
ただちに影響はありませんが注意はしておきましょう。
流動比率は、今期の第3四半期の数値で1.28、前期の29年3月期の値でも1.27と似たような数値です。問題ありません。
最後に営業キャッシュフローと有利子負債の比率ですが、こちらも4.79年です。5年以下におさまっているので営業キャッシュフローも問題ありません。
川崎重工業の配当や株主優待は?
配当は一株当たり60円とされています。17年以前は6円でしたが、17年10月に『10株→1株』にまとめられているので配当額の変化はありません。100株保有していたなら6000円の配当です。
配当利回りは、1.61%です。十分の範囲だと思います。 配当性向はバラつきがありますが、50%あたりで推移しています。高ROEであることと合わせて好感度は高いです。
主要株主欄を見ると自社従業員持株会の割合が1.7%あります。よっぽどのことがなければ、利益を株主に還元する姿勢が変わることはないでしょう。
株主優待はありません。
川崎重工業の売上高と利益について
過去十年の推移からすると、売上高は横ばいであるものの利益はきっちりと伸ばしてきています。
18年の新工場の話も出ているので、今後に期待したいですね。
まとめ
航空機や船舶、鉄道車両。そして防衛産業といった一定の需要が見込めるものを製造する企業であり、指標からの分析でも悪い処の見当たらない優良企業でした。
ただ、それらが株価に反映されているか?というとあまり反映されているようには見えませんね。
長期投資の対象としては、ちょっと厳しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。