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やまみ【2820】の株価分析と配当や株主優待について

どうも!!『らしらん』(rasiran)です。
本日は『やまみ』【2820】の株価分析を行います。
やまみは、大豆食品の『総合生産メーカー』であり、
販売エリアは九州から東海にかけて広範囲をカバーしている企業です。
本社が広島にある事から中国地方での製品販売量が多く、関西工場稼働にともない近年関西地方での販売量が増加しているようです。
また、つい最近の2019年6月28日に東京証券取引所第一部へ市場変更しています。
記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を勧めるものでも安全性を保障するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。
参考にした上での不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。
目次
ハウス食品グループと資本業務提携
2019年5月13日、ハウス食品グループ本社株式会社と、同社は資本業務提携に係る契約を締結し、ハウス食品グループ本社株式会社が、やまみ株式会社の発行済み層数式数の3.5%を取得しています。
提携の内容の主だったところについては、ハウス食品グループの米国豆腐事業及び大豆製品の開発ノウハウを生かした、やまみ製品による新規付加価値製品の国内展開とあります。
現状の『やまみ』の販売エリアが中国地方及び関西地方であり、2019年秋ごろの富士山麓工場の稼働にともなう関東地方進出のタイミングである事と、競合他社とのシェア争いが厳しくなる状況で付加価値製品の投入は有効であると言えるでしょう。
関東への進出
同社は2019年秋に、静岡県駿東郡小山町の『富士山麓工場』の稼働をきっかけに関東進出を計画しております。
同社の製造する豆腐は日持ちがしない為、自社工場周辺がそのまま商圏となるわけです。
ただし、同社の『富士山麓工場』の近辺には、東名高速を使用するルートで約90㎞、時間にして1時間半の神奈川県川崎市川崎区白石町に、相模屋食料株式会社の完全子会社である(株)デイリートップ東日本が存在し、商圏の取り合いになる恐れがあります。
相模屋食料株式会社は、豆腐、厚揚げ及び油揚げを製造する食品メーカーで、有名な製品にはザクとうふがあります。
相模屋食料株式会社は2019年7月3日(株)京都タンパク(京都府京都市伏見区)の支援要請を受けて100%出資の子会社を設立するほか、すでに関西へのシェア拡大を進めています。
単純に関東へのシェアが広がるのではなく、競合が存在することは意識すべきです。
やまみを収益の視点から分析する
それでは現在の株価(2019/07/17終値)2695円を基準に見ていきましょう。
一株当たりの利益の割合を示す、PER(株価収益率)は27.09倍と割高です。
EPSは99.5円です。
EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、995~1492.5円です。
ちなみに、現在の株価2695円とEPSの15倍の差は、1202.5円です。
やまみを資産の視点から分析する
株価がBPS(一株当たり純資産)の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、3.15倍です。
1.5倍までが割安ととられることを考えるとこちらも割高ですね。
BPS(一株当たり純資産)は854.83円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると1282.25円ですから、現在の株価2695円と比較すると資産面からは1412.75円割高だと言えます。
理論上の株価の底値は、875.62円です。
やまみの配当や株主優待はどうか?
配当は、一株当たり24円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は2400円です。
配当利回りは、0.89%とやや少ないとも受け取れますが、これは株価が高騰していることによるものです。
配当性向は、19.7%と一般的な数値ですが、2016年6月にジャスダックに上場し、わずか3年後の2019年6月に東証一部に市場変更した同社の成長スピードを考えると高い位の配当だと私は感じます。
株主優待はおこなっていないようです。
やまみの売上高と利益はどうか?
売上高は、順調に伸ばしていますが、利益が横ばいであることから、営業利益率が若干ですが低下しています。
売り上げが利益に結びつかない理由については詳しく調べる必要がありそうです。
やまみの株価を利益率と流動比率から分析する
前期(2018年6月)のROEは、14.9%、ROAは、6.8%。
今期予想(2019年6月)は ROEが、11.5%、ROAは、5.6%と若干減少してはいますが、素晴らしい数値です。
流動比率は、0.57倍と短期的な支払いに対する余裕はありません。
流動負債の主だったものとして、富士山麓工場への設備投資のつなぎ資金としての短期借入金が12億増加したものによると決算短信での説明がありましたが、それを別としてとらえても約4億円流動資産が不足している計算になります。
おそらく借入先に困ることはないのでしょうが、このような状況では先ほどもお伝えしたように、配当を絞るなどして手元に資金を残しておいた方が良いのではないかと私は考えます。
自己資本比率は、48.4%で、一般的に倒産の危険がないとされる40%を上回っている為安定していると言えます。
営業キャッシュフロー有利子負債倍率は、2.88倍と一般的な基準とされる5倍を下回っていて、十分な営業キャッシュフローがあると判断できます。
まとめ
今回は『やまみ』の株価分析を行いました。
ジャスダック上場から、わずか約3年で東京証券取引所第一部へ市場変更した企業であることが十分に納得できる分析結果となりましたが、
豆腐業界の国内市場規模や競合の存在については注意しておくべきだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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