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吉野家ホールディングス【9861】の株価分析と配当や株主優待について
どうも!!『らしらん』(rasiran)です。
本日は、『吉野家ホールディングス』【9861】の株価を分析していこうと思います。
この銘柄は株主優待でも有名な銘柄ですね。
記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。
参考にした上での不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。
目次
吉野家ホールディングスとは?
吉野家ホールディングスは、時価総額1247億円、外食・娯楽サービスの分野で153社中20位の規模の企業です。
吉野家の牛丼は有名ですが、ホールディングス(持株会社)として、はなまる(うどん)、アークミール(ステーキ)、京樽(すし)などから構成されています。
事業構成
事業構成は以下のようになります。
事業名 | 事業割合 | 売上高 |
吉野家 | 50.9% | 1010億円 |
はなまる | 13.6% | 270億円 |
アークミール | 11.3% | 224億円 |
京樽 | 13.4% | 266億円 |
海外 | 9.9% | 197億円 |
その他 | 1.8% | 35億円 |
新商品
吉野家においては、2003年まで牛丼のみの商品提供を行っていました。
きっかけはワシントン州でBSE(牛海綿状脳症)が発見され、ほとんどアメリカからの輸入に頼っていた牛肉がアメリカからの輸入を停止されたことです。
その後は豚丼などの代替商品の提供から現在の多商品の提供へと続いています。
現在では目玉となる限定商品や、食後の血糖値の上昇を穏やかにするサラシノールを配合したサラシア牛丼といった健康志向の顧客獲得、朝食メニューの充実や、やや高単価の夕食メニューと展開し新たな顧客層の取り込みを行っています。
セーフガード
セーフガードというのは、日本国内の産業を守る事を目的としたもので、特定の品物の輸入に関税や輸入量制限をかけて日本国内に入る輸入品の量を制限する仕組みの事です。
吉野家で提供されている牛丼の牛肉は、ほとんどがアメリカからの輸入です。
セーフガードが輸入牛肉にたいして発動されると、牛丼の原価が高騰し利益を圧迫する恐れがあります。
ニュースで『セーフガード』のキーワードが出たら要注意です。
吉野家ホールディングスを収益の視点から分析する
それでは、現在の株価2123円(2018/06/01終値)を基準に見ていきましょう。
一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)は81.34倍とかなり高額です。
EPS(一株当たり利益)は26.1円です。
EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、261円~391.5円です。
ちなみに、現在の株価2123円とEPSの15倍の差は1731.5円です。
一般的に安値圏と言われるPER15倍からは、1731.5円も割高であると言えます。
吉野家ホールディングスを資産の観点から分析する
株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、2.39倍です。1.5倍までが割安ととられることを考えると少し割高です。
BPSは887.13円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると1330.695円ですから、現在の株価2123円と比較すると資産面からは、3648.57円割高だと言えます。
理論上の株価の底値は887.13円です。
吉野家ホールディングスの配当や株主優待はどうなのか?
配当は、一株当たり20円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は2000円です。
配当利回りは、0.94%と悪くはないと思います。
配当性向は、86.5%(18年2月)と、一般的な20~30%の水準からするとかなり高めです。気になったので前期の値を確認すると、103.4%(17年2月)と内部留保(今までの貯蓄)まで切り崩している状況でした。
来期予想は76.6%に下がるようですが、魅力的な株主優待を維持するために少し無理をしているようにも見えます。
株主優待は、年に2回行われます。以下の表では年間を通して合算しておりますご注意ください。
保有株数 | 優待名 |
100株以上 | 自社飲食券 300円×20枚 |
1000株以上 | 自社飲食券 300円×40枚 |
2000株以上 | 自社飲食券 300円×80枚 |
100株での保有だと年間で6000円相当の食事券がもらえるので魅力的ですね。
吉野家ホールディングスの売上高と利益はどうなのか?
売上高は直近5年を見ると増収が続いていますが、営業利益にはバラつきがみられます。
安定したものとは言えません。
吉野家ホールディングスの株価を利益率と流動比率から分析する
今期予想(2019/2)は、ROEが3.0%、ROAが4.0%と改善の傾向がみられなくもないですが低い水準です。
流動比率は1.10倍で短期的な資金に問題は見られません。
自己資本比率は49.1%です。倒産の危険がないと言われる40%以上の水準も超えていることからこちらも優秀です。
営業キャッシュフローと有利子負債の割合は、3.04倍ですから一般的に言われる5倍以下の水準を下回っています。
十分な営業キャッシュフローがあるとみてよいでしょう。
まとめ
今回は魅力的な『株主優待』で注目されることの多い『吉野家ホールディングス』の株価分析を行いました。
分析を行ってみて、財務的にはしっかりとした経営が出来ていると感じました。
知名度と魅力的な株主優待が株価維持に貢献しているとは思われますが、国内飲食業のマーケットの伸び率から売上高の大幅な上昇は厳しく、増配の限界点は近いものとみられます。
配当と株主優待が株価上昇の要因であるならば今後の株価の上昇幅は限定的で長期投資に組み込む銘柄としては厳しいと判断しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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