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スノーピーク【7816】の株価分析と配当や株主優待について
どうも!!『らしらん』(rasiran)です。
本日は『スノーピーク』【7816】の株価分析を行います。
スノーピークは、アウトドア及び、ライフスタイル用品の開発・製造・販売を行う企業です。
本社は新潟県三条市で、『自らもユーザーである』というポリシーのもと製品の開発を行っています。
また社名のスノーピーク(Snow peak)は、日本語訳では『雪の峰』となり、創業者の山井幸雄がクライマーとして何度も挑戦した谷川岳を由来としています。
記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を勧めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
また、企業の一般公開情報によって判断を行ったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。
参考にした上での不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。
目次
自社工場で製造しているのは焚火台シリーズのみ
スノーピークは現在、約700種類の商品を展開しておりますが、その中で自社工場での製造を行っているのは焚火台 シリーズのみです。
同社の扱う製品の約半数は金物類であるわけですが、それらの製造は本社所在地の燕三条にある金属加工会社によって製造製造されています。
この自社で工場を持たずに他社の生産工場に委託するビジネスモデルをファブレス(fabless)と呼ぶわけですが、
メリットとして生産設備などの設備投資が不要である事や、経営資源を企画や、研究開発に集中できることが上げられます。
日本国内のファブレスメーカーには、キーエンスや身近なところだと無印良品があります。
例えば無印良品の筆記具をよく見ると、いかにも無印良品っぽい、白色や透明をした筆記具だけど、形はどこかで見た事のあるメーカーの筆記具と同じであることに気が付くことがありますよね?
ファブレスメーカーのZOOMの記事を読む
スノーピーク保証
スノーピークの製品には保証書が一切ついてきません。
これは、同社の製品が長期間にわたって使い込めることを前提に製造されているからであり、また同社には製品の長期使用をサポートするための修理やケアサービスが用意されています。
例えばシェラフ(寝袋)クリーニングサービスは、寝袋を中綿まで丸洗いしてくれるサービスで価格も4000~5000円位で受けることが出来ます。
また、雨に濡れたテントをぐしゃぐしゃのまま丸めて送れば、乾燥して折りたたんで返送してくれるサービスも3500~7500円で受けることが出来ます。
そのほか、保証とは違いますがユーザーが製品を新たに買い足した際にも今まで使用していた他の製品に溶け込むようなデザインがされています。
私の個人的な視点ではありますが、長期間使い続けられる製品を作っている企業は投資対象としてポイントが高いです。
スノーピークを収益の視点から分析する
それでは現在の株価(2019/07/18終値)1360円を基準にみていきましょう。
被株あたりの利益の割合を示す、PER(株価収益率)は40.72倍と相当に割高です。
EPSは33.4円です。
EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を書けると、334~501円です。
ちなみに現在の株価1360円とEPSの15倍の差は、859円です。
スノーピークを資産の視点から分析する
株価がBPS(一株当たり純資産)の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、3.29倍です。
1.5倍までが割安と捉えられることを考えるとこちらも割高です。
BPS(一株当たり純資産)は412.97円ですから、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると619.46円となり、現在の株価1360円と比較すると資産面からは740.54円割高だと言えます。
理論上の株価の底値は412.97円です。
スノーピークの配当や株主優待はどうか?
配当は、一株当たり12.5円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は1250円です。
配当利回りは、0.92%ですから、PERが40.72倍まで高騰している銘柄にしてはむしろ高すぎるくらいの利回りだと感じます。
配当性向は40.2%と、一般的な20~30%の値からするとやはり高いですね。
配当性向というのは、簡単に言うと企業が儲けたお金を株主にどれだけ株主に還元しているか?ということなので、配当性向が高ければ配当の多くなる株主は喜びますが、企業側から見れば今後の経営(設備投資や、研究開発)に使えるお金が少なくなることを意味します。
配当が高くなることで株価が引き上げられる側面もありますが単純に配当が多ければよいとは考えないように注意しておきましょう。
株主優待は、以下の通りで、自社商品割引券は、100株以上1枚、300株以上2枚、1000株位以上3枚いただけます。
- 自社限定製品の購入権
- 自社商品の15%割引券(限度額30万円まで)
スノーピークの売上高と利益はどうか?
売上高は順調に増加していますが、営業利益の上昇率が若干鈍化し収益性は悪くなっているようにみえます。
現時点で特に問題は無いと思われますが、数値が変動する要因については調べておく必要がありそうです。
スノーピークの株価を利益率と流動比率から分析する
前期(2018/12)のROEは9.1%、ROAは3.9%。
今期予想(2019/12)のROEは8.4%、ROAは4.1%。と若干減少していますが、数値としてはかなり良い方です。
過去の数値を長期的に振り返っても上昇傾向にあります。
流動比率は、1.38倍と短期的な支払いに問題はないでしょう。
自己資本比率は48.6%で、倒産の危険がないとされる40%の水準を上回っており安帝していると言えます。
営業キャッシュフロー有利子負債倍率は、2.93倍と一般的な基準の5倍を下回っており、十分な営業キャッシュフローがあると判断できます。
まとめ
今回は『スノーピーク』の株価分析を行いました。
非常に魅力的な企業ではありますが、株価は高騰し過ぎだと言えます。
日本のオートキャンプ人口は800万人で、人口比率は7%だそうです。この比率の推移は今後どうなるのか?
同業他社に対する優位性についても注意深く調べていきたいと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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