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井村屋グループ【2209】の株価分析と配当や株主優待について
どうも!!『らしらん』(rasiran)です。
今回は『井村屋グループ』【2209】の株価分析を行います。
井村屋グループは菓子メーカーの井村屋(株)などを傘下に持つ持株会社です。
時価総額319億円食品の業種で167社中70位の規模の企業です。
代表的な商品には『あずきバー』や『ゆであずき』があり、あずきを用いた製品が多く見られます。
また、あずきのイメージから北海道を連想するかもしれませんが三重県津市の企業です。
スイーツ事業としては、アンナミラーズ、ラ・メゾン・ジュボー、和涼菓堂といった店舗を運営しております。
記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を勧めるものでも安全性を保障するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
また、企業の一般公開情報によって判断を行ったため、事実と異なる点が存在する可能税があります。どのような考えを持って投資を行うかの『考え方の流れ』を参考に頂ければと思います。
参考にしたうえでの不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。
目次
売上高の約2割を占める『あずきバー』
同社の主力商品であるあずきバー は年間2億7500万本製造され、国内スーパーの9割以上の店舗で販売されております。
また、2013年には『あずきバー』が登録商標として認められ、
まさにカリスマホストのローランド風に言うなら『世の中には2種類のあずきアイスしかない。あずきバーか、あずきバー以外か』と言う状況になっているわけです。
投資対象としてみても、知名度とシェアを占めている製品を保有している企業はポイントが高いです。
ちなみに、あずきバーのコンセプトは『ぜんざいをそのままアイスにしたもの』であり、原材料も砂糖、小豆、水あめ、コーンスターチ、食塩とわずか5つのシンプルな材料から作られています。
そのほかにも同社は、コンビニなどで販売されている『肉まん』、『あんまん』そして、『ゆであずき』といったシェアの高いロングセラー商品を保有しております。
ニッチなニーズに対応した商品
同社では、万人受けするわけではないけれど、特定の分野で強みをもった商品も作っています。
こちらは、羊羹が容量のわりにカロリーが高く、持ち運びや保存に適している特性をさらに高めて5年間の長期保存に対応できるようにした商品です。
アウトドアのほか、非常時に備えるための備品としても好調なようです。
以前より、登山、サイクリング、マラソンの様な場面でのカロリー補給に羊羹が用いられることはあったのですが、開封のしづらさが難点でした。
そこでパッケージを改良して片手でも開封できるようにしたのがスポーツようかんです。
ラウンド中に食べやすいことから携行するプロゴルフプレーヤーもいるそうです。
商品名のとおりの無糖のあずきですが、特徴は煮汁をそのまま煮詰めることで栄養の流出を防いでいることです。
赤飯などを作るための食材として、またそのまま食べるお菓子のかわりとして一度はまった人は何度もリピートするようです 。
こちらは、スポーツようかん同様に片手で開封できるパッケージに入ったわらび餅です。
オフィスで手軽に食べられることから女性に人気があるそうです。
井村屋グループを収益の視点から分析する
それでは、現在の株価2410円(2020/08/24終値)を基準に株価分析を行います。
一株当たりの利益の割合をあらわす、PER(株価収益率)は56.31倍であり、かなり高い数値です。
この数値は収益が減少すれば上昇するので、その原因は、
新型コロナウイルス感染拡大の影響による外出自粛の影響の影響からコンビニエンスストアや、スイーツカテゴリーに属するアンナミラーズ等の各店舗の売り上げが減少した結果、前年同期比10.6%減益になったことが挙げられます。
EPS(一株当たり利益)は、42.8円です。
EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、428~642円です。
ちなみに現在の株価2430円とEPSの15倍の差は1768円です。
EPS(一株当たり利益)については、前々期にあたる19年3月期(2018年4月~2019年3月)までは順調に上昇していましたが、20年3月期(2019年4月~2020年3月)になると大幅に下落しています。
影響としては、新型コロナウイルス、また同社はアイスクリーム、肉まん、あんまんといった外気温が売れ行きに影響する商品を数多く取り扱う為、外気温の影響についても注意しておいた方がよさそうです。
井村屋グループを資産の観点から分析する
株価がBPS(一株当たり純資産)の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、2.05倍です。
純資産から計算する分には、一般的な数値だと言えます。
BPSは、1173.43円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると、1760.15円ですから現在の株価2410円と比較すると資産面からは、649.85円割高だと言えます。
BPS(一株当たり純資産)についての過去から現在までの推移は上昇傾向で推移しておりましたが、20年3月期には減少しております。こちらについても今後の推移には注意が必要です。
理論上の株価の底値は、1173.43円です。
井村屋グループの配当や株主優待はどうなのか?
配当は、一株あたり24円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は2400円です。
配当利回りは、1.0%と一般的な値です。
配当性向の傾向は、イレギュラーの状況を除くと標準的な30%以下の水準で移行しています。
また、配当額が24円固定であることから年々配当性向は減少傾向にあります。
今回の新型コロナウイルス感染症のような状況に対処することを考えると減少傾向にある配当性向も標準的な数値の範囲にある限りは私は好意的にとらえます。
株主優待は、年に2回以下の割合で自社製品の詰め合わせが頂けます。
- 100株以上 500円相当の井村屋商品オリジナルギフト
- 500株以上 1500円相当の井村屋商品オリジナルギフト
- 1500株以上 1500円相当の井村屋商品オリジナルギフト + 1500円相当のセレクトギフト(アイスクリーム または、ゼリー・羊羹から選択)
年に2回も届くのはうれしいですね。
井村屋グループの売上高と利益はどうなのか?
売上高については、緩やかな2019年3月期までは右肩上がりで推移しておりましたが、2020年3月期には新型コロナウイルス及び、夏季の低温、冬の暖冬の影響からアイスクリーム、肉まん、あんまん等の気候に影響される商品の販売が落ち込み、結果として売上高の減少が見られます。
2021年3月期予想は、気候の影響が小さくなると見込み回復の予想を立てているようです。
営業利益についても、2019年3月期までは上昇し、2020年3月期以降については同様の状況です。
営業利益率については2~3%であり傾向としては上昇しております。
井村屋グループの株価を利益率と流動比率から分析する。
新型コロナウイルスの影響を受けた2020年3月期を除いたROEの推移は、2013年3月期の1.03から2019年3月期の7.97へと順調な上昇を見せています。
ROAについても3%半ばあたりの推移であり、ROE、ROAともに近年の値は悪くなく改善が図られていることが予想できます。
流動比率は、0.81倍であり短期的な資金に余裕がないようにも見えますが以下の自己資本比率等を考えるととくに問題のある数値ではないでしょう。
自己資本比率は、48.7%と一般的に倒産の危険性がないと言われる40%を超えており安全性が高いと言えます。
有利子負債キャッシュフロー倍率は、1.68倍であり負債の返済能力も問題ありません。
まとめ
今回は『井村屋グループ』の株価分析を行いました。
同社の主力商品である『あずきバー』、『肉まん・あんまん』のネームバリューは非常に高く、井村屋と言えば『あずき』がイメージできるほどの知名度は素晴らしいと思います。
さて、株価については2020年3月の半ばに1400円台まで下落した株価が、わずか5か月で2400円台まで上昇しています。
確かに同社の資産面での安定度は評価できますが、同社の状況を考えると現在の株価は異常な高値です。
よって投資対象としては保留です。
最後までお読みいただきありがとうございました。