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キッコーマン【2801】の株価分析と配当や株主優待について
どうも!!『らしらん』(rasiran)です。
本日は、『キッコーマン』【2801】の株価を分析していこうと思います。
キッコーマンはしょうゆを中心とした醸造調味料を製造している企業で、他にも健康食品やバイオ事業、食品卸売事業などを展開しています。
1990年には、 トマトケチャップで有名なデルモンテブランドのアジア・オセアニア地域での商標使用権と販売権を取得しており、事業形態は持ち株会社の形態をとっています。
記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。
参考にした上での不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。
目次
国内、海外ともに醤油シェア1位
キッコーマンは、時価総額9626億円、食品の分野で170社中4位の規模の企業です。
醤油のシェアについては、グループ会社のヒゲタ醤油を合わせると国内シェアは30%と第一位で、海外においてもシェアは50%で第一位です。
国内においては2位のヤマサ醤油(シェア10%)、3位の正田醤油(シェア5%)を大きく引き離していますが、既に30%のシェアを占めている時点で今後さらにシェアを増やすのは難しいでしょう。
対して海外は、シェア50%ではありますが日本とは状況が違います。
そもそも日本固有の調味料である醤油を海外へ持ち出している時点で、海外にすでに存在する調味料に対する代替品という位置づけになります。
海外比率56%で国内よりも利益率が高い経営が出来ているようですが、ライバルは醤油ではなく海外既存の調味料と見れば、さらなる市場の拡大は見込めるでしょう。
新製品『いつでも新鮮シリーズ』が好調
『いつでも新鮮』というのは、醤油を、従来よりも鮮度を保持できるボトルにつめたシリーズです。
国内でのシェア増加の見込みは薄いとお伝えしましたが、売り上げを伸ばす方法は市場のシェアを取るだけではありません。
高付加価値で利益のとれる製品の販売も売り上げを伸ばす方法の一つです。
醤油の酸化を防止するために逆止弁を取り付けたボトルでの醤油の販売は、ヤマサ醤油の『鮮度の一滴』からはじまったもので各社がこのような商品を販売することは以下のような点でプラスに働くと考えられます。
- 付加価値による利益率の上昇
- 醤油は劣化するものであるという認識の一般化
- 醤油の平均購入価格の上昇
背景には、醤油自体の販売量の減少による利益の減少が続いていましたが、少量高価格の製品の開発によって減少した利益を補うのではないでしょうか?
そもそも醤油の価格はそれほど高い物ではありません。プチ贅沢の範囲で購入できるいつでも新鮮 シリーズのような製品のシェアは今後も伸びると思います。
キッコーマンを収益の視点から分析する
それでは、現在の株価5250円(2018/07/09終値)を基準に見ていきましょう。
一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)は39.92倍とかなり割高です。
同業種で調味料を作っているような企業の平均は20倍前後といったところで、比較的高いPERの業種ですがそれでも割高の水準ですね。
EPS(一株当たり利益)は131.5円です。
EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、1315円~1972.5円です。
ちなみに、現在の株価4142円とEPSの15倍の差は3277.5円です。
キッコーマンを資産の観点から分析する
株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、4.06倍です。1.5倍までが割安ととられることを考えるとこちらも割高です。
BPSは1292.18円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると1938.27円ですから、現在の株価4142円と比較すると資産面からは、3311.73円割高だと言えます。
理論上の株価の底値は1292.18円です。
キッコーマンの配当や株主優待はどうなのか?
配当は、一株当たり40円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は4000円です。
配当利回りは、0.76%と少なめの配当です。
ただし、これも割高な株価の影響によるものです。
仮にキッコーマンの株価がPER15倍の1972.5円だとすると、配当の40円は配当利回りは2.03%に相当します。
決して企業が配当を出し渋っている訳ではありません(笑)
配当性向は、31.5%と平均的な水準です。
先ほどは計算で配当利回り2.03%に相当すると出しましたが、計算が面倒でしたら配当性向が20~30%あれば平均的な配当が支払われていると判断していただいても大きく問題はないでしょう。
株主優待は、保有口数と保有年数による内容の違いがありますが、おおむね以下の様になります。
保有株数 | 優待名 |
100株以上 | 1000円相当自社グループ商品 |
1000株以上 | 3000円相当自社グループ商品 |
おそらく調味料や、トマトで有名なデルモンテブランドの商品ですね。日常的に使えるものでありがたいです。
キッコーマンの売上高と利益はどうなのか?
売上高、営業利益ともに非常に綺麗なグラフで上昇しています。
すばらしいですね。
キッコーマンの株価を利益率と流動比率から分析する
前期(2018/03)のROEは9.8%、ROAは10.2%。
今期予想(2018/12)は、ROEが10.3%、ROAが10.4%と利益率はかなり良いと言えます。
流動比率は2.58倍で短期的な資金に問題はないでしょう。
自己資本比率は71.5%です。倒産の危険がないと言われる40%を大きく上回り安定していると言えます。
営業キャッシュフローと有利子負債の割合は、0.44倍ですから一般的に言われる5倍以下の水準を大きく下回っています。
十分な営業キャッシュフローがあるとみてよいでしょう。
まとめ
今回は『キッコーマン』の株価分析を行いました。
とにかく株価が割高ですが、理由はおそらく以下のようなところだと思います。
- 圧倒的な知名度
- 他社参入の影響が小さいこと
- 商品単価が安く、日常的に使用する商品を扱っているので景気による影響が低い
- 海外展開も順調であり今後もシェア拡大の見込みがある
これらに合わせて財務状況も良好で素晴らしい企業です。
ウォーレンバフェットの保有している『コカ・コーラ』のような感覚で保有できる長期保有に適した銘柄だと言えます。
ただし、何度もお伝えしますが株価は高すぎです。
長期の株価チャートをみても今年(2018年)の5月頃からの値上がりは異常で、投資判断には急激な株価の下落のリスクが含まれることもよく考える必要がありそうです。
長期投資の対象としては、現状の株価だと『保留』と判断しました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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