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京セラ【6971】の株価分析と配当や株主優待について

 
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どうも!!『らしらん』(rasiran)です。

本日は、『京セラ』【6971の株価を分析していこうと思います。

京セラと言えば、創業者で名誉会長の稲森和夫を一番に思い浮かべる人も多いかもしれません。

大阪ドームの命名権を取得したことから、『京セラドーム大阪』などで企業名は有名ではあるものの、世間一般的な認識としては、

『京セラ』の『セラ』はセラミックのセラだからセラミックを使って何かをしている企業といった具合に、知っているようで知らない企業のひとつですね。

記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。

また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。

参考にした上での不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。

京セラとは?

京セラは、時価総額2兆3642億円、電子部品・産業用電子機器の分野で246社中5位の規模の企業です。

海外比率は61%です。

自働車の分野だと、自動ブレーキや、車線逸脱の警告をしてくれる装置などがありますが、

それらをまとめて、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems , 先進運転支援システム)と呼びます。

そこに使われる液晶ディスプレイや、AI認識機能付きカメラ、電子部品として組み込まれている、MLCC(Multi-Layer Ceramic Capacitor , 積層セラミックコンデンサー)などを作っている企業です。

他には、スマートフォン、複合機、プリンター、太陽電池、人工関節と日常のあらゆるものを作っています。

事業構成

以下の表は事業の売上高と構成比です。

部品事業(百万円・%)
産業・自働車用部品 314339 19.4
半導体関連部品 249217 15.3
電子デバイス 364827 22.5
機器・システム事業(百万円・%)
コミュニケーション 252067 15.5
ドキュメントソリューション 375147 23.1
生活・環境 80114 5.0

こちらの表から読み取れるのは、機器・システム事業の生活・環境以外は平均して全売上高の15~20%を取れています。

利益については半導体関連部品とコミュニケーションが苦戦しており生活・環境については利益を出すことが出来ていません。

一概に見てしまうと、これこそ『京セラの製品』と呼べる目玉商品が無いようにも見えますが、時価総額2兆円を超える同社の規模を考えると、それぞれ独立した事業を行う企業の集合体が京セラであると考えたほうが正確であると私は考えます。

よってこのような企業の場合は、それぞれの事業における同社のシェア率と、その事業のある業界の利益率平均をそれぞれ調べる必要があります。

積極的なM&A

先日、2019年5月7日の発表によると、京セラは建築産業用工具、ファスニング製品(クギ、ステープル等)、梱包資材、設備用品を販売するサザンカールソン社(米、ネブラスカ州)を完全子会社化する株式譲渡契約を締結しました。

そのほかにも、ドイツのエイチ・シー・スタルク・セラミックスや、オランダのファン・アーデン・グループ、日本国内だと、リョービ株式会社のパワーツール事業も『RYOBI』のブランド名はそのままですが京セラインダストリアルツールズとして子会社化しています。

京セラを収益の視点から分析する

それでは、現在の株価6751(2019/05/24終値)を基準に見ていきましょう。

一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)は19.58倍と割安です。

EPS(一株当たり利益)は344.8円です。

EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、3448円~5172円です。

ちなみに、現在の株価6751円EPSの15倍の差は1577円です。

京セラを資産の観点から分析する

株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、1.08倍でかなり割安と言えます。

BPS6263.71円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると9395.57円ですから、現在の株価6751と比較すると資産面からは、2644.57円割安だと言えます。

理論上の株価の底値は6263.71円です。

京セラの配当や株主優待はどうなのか?

2019年4月に京セラは創立60周年を迎えたことから1株当たり20円の記念配当が増額されます。

配当は、一株当たり140円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は14000円です。

配当利回りは、2.35%と高めの配当です。

 配当性向は、これまでの40%から50%へと引き上げる方針です。

株主優待は、自社及びグループ会社製品、サービスの優待価格販売とあります。

京セラの売上高と利益はどうなのか?

売上高は、緩やかな上昇に見えますが、営業利益については横ばいと言ったところです。2020年会社予想については回復とありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

京セラの株価を利益率と流動比率から分析する

前期(2018/03)のROEは3.5%、ROAは2.6%。

今期予想(2019/03)は、ROEが3.9%、ROAが3.0%と利益率はあまり良いとは言えません。

流動比率は27.6倍で短期的な資金に問題は全くありません。

自己資本比率は76.1%です。倒産の危険がないと言われる40%を大きく上回り安定していると言えます。

営業キャッシュフローと有利子負債の割合は、0.05倍ですから一般的に言われる5倍以下の水準を下回っています。

十分な営業キャッシュフローがあるとみてよいでしょう。

まとめ

今回は『京セラ』の株価分析を行いました。

分析のなかでROEの値が低いとお伝えしましたが、これは株主資本を効率的に活用できていないというよりも、そもそも株主資本また、ROAについては総資産が多いことによるもので、現在のM&Aに力を入れている段階では万が一のリスクにそなえるという点において私は好意的に感じました。

手堅い経営を行ってるようなので、急激な株価の上昇は見込めませんが、反対にPBRの値からすると、それほど下落することもないでしょう。

テクニカル的にみると、1~2年スパンで上昇と下落を繰り返しているようですが、短期的な下落に動じることなく5年以上の保有期間で配当の為に保有したいと思える銘柄ですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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