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日本マクドナルドホールディングス【2702】の株価分析と配当や株主優待について

 
日本マクドナルドホールディングス 株価 配当 株主優待
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どうも!!マクドナルドの茶色の紙袋の匂いが好きな『らしらん』(rasiran)です。

本日は、『日本マクドナルドホールディングス【2702】の株価を分析していこうと思います。

現在では、ハンバーガーと言えば『マクドナルド』と言われるくらいに圧倒的な知名度を誇りますが、1号店が出店したのは1971年で、1963年のA&W、1970年のドムドムハンバーガーケンタッキーフライドチキンの次の出店でした。

株主優待や知名度から投資初心者にも注目される銘柄ですが、投資対象としてはどうなのでしょうか?

記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。

また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。

参考にした上での不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。

輸入に頼る原材料

マクドナルドで提供されている商品に使用される多くの原材料は、海外からの輸入に頼っています。

為替が円安に動くと商品原価が上昇するという訳です。

客単価に合わせて、『原価』にも注目しておきたいところです。

店舗改装

外食業の利益アップには、来客数と客単価の増加が大きくかかわり、

今までは低価格商品や、話題性のある新商品の提供で来客数の上昇を狙い、客単価については、夜マックなどで効果を上げてきました。

さらに同社は、店舗のモダン化と呼ばれる従来とは異なる店内及び外観の店舗へと改装を進めています。

来客と客単価へのアプローチが、『商品』そのものから『居心地のよい場所』の提供へと移っている訳ですね。

日本マクドナルドホールディングスを収益の視点から分析する

それでは現在の株価4945円( 2019/06/03終値)を基準に見ていきましょう。

一株当たりの利益の割合であるPER(株価収益率)は、37.35倍と高めの値です。

同業の日本KFCホールディングス(ケンタッキー・フライド・チキン)が40倍、モスフードサービス(モスバーガー)が70倍を超えていることからあまり目立ちませんが、

私が投資銘柄を選択する場面では、平均よりも高い値であることを受け止め、注意することにしています。

EPS(一株当たり利益)は132.4円です。

EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、1324円~1986円です。

ちなみに、現在の株価4945円と EPSの15倍の差は2959円です。

日本マクドナルドホールディングスを資産の観点から分析する

株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、4.5倍でこちらも割高と言えます。

BPS1099.78円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算する1649.67円ですから、現在の株価4945円と比較すると資産面からは、3295.33円割高だと言えます。

理論上の株価の底値は1099.78円です。

日本マクドナルドホールディングスの配当や株主優待はどうなのか?

配当は、一株当たり30円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は3000円です。

配当利回りは、0.61%と低めの配当です。

配当性向は、18.2%です。こちらも低めですね。


株主優待は、100株~299株の保有で、バーガー類、サイドメニュー、ドリンク商品の引換券が各6枚づつセットになったものを年2回いただけます。

300~499株で3冊、500株以上は5冊のセットを年2回なので、1年単位だと6冊10冊という事です。

配当は少ないですが、優待を考えるとお得かもしれません。


日本マクドナルドホールディングスの売上高と利益はどうなのか?

過去10年の推移をみると2012年から2015年にかけて売上高、営業利益ともに大きく落ち込んでいます。

これは、商品価格を下げることによる来店客の呼び込みに限界が現れたことと、商品価格を下げたことによる客単価の減少に加え、

2014年の期限切れチキンナゲットや、2015年の異物混入の影響を受けたものです。

その後、2016年以降は順調に回復し現在に至ります。

日本マクドナルドホールディングスの株価を利益率と流動比率から分析する

前期(2018/12)のROEは15.9%、ROAは10.4%。

今期予想(2019/12)は、ROEが11.9%、ROAが8.3%と若干下がりはしますが、利益率としては良い水準だと言えます。

流動比率は1.42倍で短期的な資金繰りに問題はないでしょう。

自己資本比率は76.4%で前期の69.6%から大きく増加しています。

ここまで、配当は少ないと銘柄であるとお伝えしてきましたが、特に2014年の期限切れチキンナゲットや、2015年の異物混入で売り上げを大きく落とすような状況で持ちこたえることが出来たのは、自己資本を配当としてばら撒くのではなく、しっかりとキープ出来ていた結果でもあるわけです。

投資家としては目先の配当に目が向かいますが、企業の経営としては配当を少なくすることも正しい経営方針であると言えます。

長期投資の視点からみると、正しい経営をしている企業を選びたいものですね。

営業キャッシュフロー有利子負債倍率は、0.32倍ですから一般的に言われる5倍以下の水準を大きく下回っています。

十分な営業キャッシュフローがあるとみてよいでしょう。

まとめ

今回は『日本マクドナルドホールディングス』の株価分析を行いました。

一言で言うならば、多くの自己資本を保有し、利益率の高い経営を行っている企業ということができます。

ただし、低価格の商品を扱う以上は、同社のような圧倒的な知名度も通用せず、常に変化が求められます。


今後の、国内での店舗数の増加にも限界がある事から現在のような成長にも限界が見られるでしょう。

長期投資の観点からは、現在の株価が高過ぎです。

魅力的な株主優待と企業の健全性には惹かれますが投資判断としては保留にしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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