※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

リーガルコーポレーション【7938】の株価分析と配当や株主優待について

 
この記事を書いている人 - WRITER -
詳しいプロフィールはこちら




どうも!!『らしらん』(rasiran)です。

本日は、『リーガルコーポレーション』【7938】の株価を分析していこうと思います。

リーガルと言えば革靴で有名な企業ですね。

私も何足か持っていますが、リーガルの紳士靴の主な価格帯は2~3万円といったところで少し高くも感じますが、革がしっかりしているので靴底を張り替えれば、かなり長期間履くことができるので余裕で元がとれます♪

安価な靴を、何度も買い替えるよりもかえってコスパはいいですね。

 

高級靴というよりも靴底を何度も張り替えてガンガン履き倒せる靴。

それでいて、いわゆる足元をみられることもない品質ですので営業で歩き回るには最適でしょう。

 

私も何足か愛用していることから売込みっぽくなりましたが、ここからは投資対象としてふさわしいのか厳しく分析していこうと思います。

今回はいつもよりも深く考えてみたいと思います。

それではまいりましょう。

 

なお、記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。

また、今回はネット上で簡単に手に入る資料によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する危険性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。

 

リーガルコーポレーションとは?

規模

時価総額は、96.7億円とアパレル・アクセサリーの分野で70社中38位の規模の企業です。

先ほどもお伝えしましたが紳士靴、婦人靴の製造と販売をメインとしています。

 

また海外ブランドでは『クラークス』、2015年からは伊藤忠が独占輸入販売権を持つサントーニ』をリーガルの販売網を活用して販売しています。

※製造しているのではなく、販売のみです。

創業は1902年と歴史は古く、当初は軍用の靴を主に作っていたことから、現在でも自衛隊への靴の納入も行っています。

筆頭株主は、皮革で関連のある『ニッピ』です。

 

靴業界の市場などについて

靴の国内市場自体は1兆4000億円の規模でスニーカーなどの分野は若干の伸びが見られますが、リーガルの販売する紳士靴、婦人靴の分野は緩やかではありますが下降傾向です。

価格帯では5000円前後が伸びているものの、10000円を超える商品については苦戦を強いられています。

ちょうど、リーガルの主力商品の価格帯が2~3万円である事を考えると、これから伸びる分野ではない事が分かります。

スニーカーの分野への進出も現状ではデザイン力で劣り厳しく感じます。

 

競合について

革靴の分野でリーガルと同価格帯で比較されるのは、国内だと『スコッチグレイン』のブランドで展開している1964年に創業したヒロカワ製靴

海外だと、少し価格は上がりますが、イギリスのチャーチあたりでしょう。

 

ヒロカワ製靴を比較対象とした場合、リーガルの売上高360億、実店舗169に対し、売上高28億、実店舗8店舗と10分の1の規模にも達しておりません。

 

ただし、靴の小売り業界での比較となると、売上高によるシェアは以下の様になります。

  1. エービーシー・マート   43%
  2. チヨダ          26%
  3. ジーフット        19%
  4. リーガルコーポレーション   7%
  5. アキレス           4%

事業内容との違いがある為、一概には比較できない面もありますが、エービーシー・マートに紳士靴のシェアを奪われていることはイメージがつくと思います。

 

現在、売れ行きが好調なリーガルの弟分として展開している『ケンフォード』は、

主な価格帯は1万4000円あたりで、靴底の交換修理のできないセメンテッド製法を用いることで差別化を行っています。

同価格帯の紳士靴と比較して『リーガル』のブランド力が使える点と、靴底の交換修理ができないことから買い替えスパンが短くなることは、利益を得る側からすると優秀な商品と言えるでしょう。

 

また、革靴は高い関税のかけられるものの一つで、価格の30%、または4300円のどちらか高い方がかけられることになっています。

売り値14333円、すなわち商品価格10333円の製品に関税の上限4300円がかかることから『ケンフォード』に対抗する安価な新興国の製品の国内参入については、関税のお陰で影響は小さくなると判断しました。

 

 

リーガルコーポレーションについて

事業は、靴の小売りが50%、三越や高島屋への卸売りが50%。他社との違いとして自衛隊への納入をおこなっている点も強みと呼べるでしょう。

国内ブランドとしての『リーガル』の知名度と、品質に特化した製品づくりは評価できます。ただし日本企業の製品全般に言える事ですが、海外ブランドのような購買欲をそそられる意味合いでのブランド力は弱いです。

品質と耐久性に優れた製品である反面、買い替えサイクルが長いことは気になります。

 

取り組みとしては、苦戦している卸売から、小売りにシフトし一定の成績を上げているようです。

海外展開は、上海、香港に店舗を展開しアジア圏への商品供給、開発を進めており一般に言われるグローバル化を5段階で完成とするなら3~4段階のあたりでしょう。

アパレル業界がネット通販へシフトする中、実物を手にしてから購入したいニーズをどのように取り込むのかは今後の課題です。

 

リーガルコーポレーションの株価を収益の視点から分析する

それでは、現在の株価2997円(2018/03/27終値)を基準に見ていきましょう。

一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)は18.38倍と平均とされる15倍を目安に考えると少し割高ですが小売業としてみれば一般的な水準です。

EPS(一株当たり利益)は163.1円です。

 

EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、1631円~2446.5円です。

ちなみに、現在の株価2997円EPSの15倍の差は550.5円です。

PER15倍までで考えると550.5円割高とも考えられそうです。

 

リーガルコーポレーションの株価を資産の観点から分析する

株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、0.61倍です。解散価値を下回っていることからお得と判断できる反面注意が必要な水準と言えます。

 

BPS4942.73円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると7414.09円ですから、現在の株価2997と比較すると資産面からは2471.36円割安だと言えます。

理論上の株価の底値は4942.73円です。数値上はお得ですが財務面状況を合わせて判断が必要です。

 

リーガルコーポレーションの配当や株主優待はどうなのか?

配当は、一株当たり70円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は7000円です。

配当利回りは、2.34%ですからわりと高い方です。

配当性向は、26.29%と一般的な数値です。傾向としては上昇しているので期待できるかもしれませんね。

 

株主優待は、リーガルコーポレーションの店舗で使える5000円の優待券が以下の割合でもらえます。

  • 100株  1枚 5000円相当
  • 300株  2枚 10000円相当
  • 500株  3枚 15000円相当

リーガルの靴を買い替える予定があるのであれば、かなりお得に靴を購入できるのでありがたいですね。

 

リーガルコーポレーションの売上高と利益はどうなのか?

売上高は、ほぼ横ばいです。

営業利益は、かなりの波があり2014年以降は下落しています。

 

リーガルコーポレーションの株価を利益率と流動比率から分析する

前期のROEはが5.8%、ROAは2.9%です。

今期予想は、ROEが3.2%、ROAが1.7%で資産からみた収益性は良いとは言えません。

 

流動比率は1.88倍で短期的な資金には余裕が見られます。

 

自己資本比率は51.8%で、40%があれば倒産の危険性はないと言われることから安心できるだけの比率があります。

営業キャッシュフローと有利子負債の割合は2.4倍です。5倍以下であれば問題ないとされることから営業キャッシュフローも十分ある事がわかります。

収益力は弱く感じますが、安定性から見た財務面は問題ありません。

 

まとめ

指標からの判断をするならば、収益力が弱いながらも安定性の面から割安な株価であることが分かりました。

利益の伸びが不安定であることから投資への判断は現状では難しいかと思います。

ただし、株式投資は株券という『紙切れ』を買う行為ではなく、企業に融資する行為であるとするならばここまで見てきた、

  • 家電などの製品と違い爆発的に売り上げを伸ばす製品ではない
  • 国内市場はパイの取り合いになっている
  • 製品の品質は素晴らしい
  • 海外展開が途上である

上記のポイントから判断すると、国内においては、履かなければ良さが分からない性質の商品を『ケンフォード』といった安価な価格帯でまずは履いてもらい『リーガル』の靴にシフトしてもらうといった長期的なマーケティングの戦略は今後効いてくるものだと思います。

海外においては、新興国のスーツの需要は拡大しているので良質な『日本品質の製品』を現地のニーズに合わせて開発し需要を取り込めるかが、今後リーガルコーポレーションが発展するキーポイントになるのではないでしょうか?

最近取り扱いをはじめたイタリアの『サントーニ』はわずか40年であれだけの知名度まで成長したようにリーガルも世界展開に期待したいと思います。

企業動向をニュースでチェックしながら投資タイミングを判断したい企業ですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

P.S. 投資初心者が一番に読むべき本は何かと質問されるので、こちらをオススメしておきます。

専門書を読むよりも実践的なので知識ゼロの状態でも一番取り入れやすいと思います。よろしければ活用してみて下さい。



 

この記事を書いている人 - WRITER -
詳しいプロフィールはこちら

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© rasiran , 2024 All Rights Reserved.