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SHOEI【7839】の株価分析と配当や株主優待について
どうも!!『らしらん』(rasiran)です。
本日は、ヘルメットで有名な『SHOEI』【7839】の株価を分析していこうと思います。
二輪車(オートバイ)にお乗りの方でしたら、いつかは、アライ(ARAI)かショーエイ(SHOEI)を被りたいといった具合にあこがれのヘルメットでもあるのではないでしょうか?
同社はプレミアムヘルメットと呼ばれる、価格で言うと4万円~7万円あたりの高級ヘルメットを製造する企業です。
国内での知名度は、ややアライ(Arai)の方が高いイメージをお持ちの方も多いとは思いますが、プレミアムヘルメットにおけるSHOEIの世界シェアは53.1%を占め、以下アライ、ドイツのシューベルト(SCHUBERTH)と続き世界一位のシェアを誇ります。
国内においてもアライを抜き1位となりました。
日本製で世界に誇れる品質の製品は数多く存在し、多くの企業が高品質低価格の方針をとるなか、『あのSHOEIを被りたい』と思わせる『ブランド力』をもった数少ない企業の一つだと思います。
記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。
参考にした上での不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。
目次
数多くの厳しい規格の存在
ヘルメットの安全性を評価するための基準は多数存在します。
日本国内の規格には
- PSCマーク(国内での販売、公道での使用が許される最低限の基準)
- SGマーク(製品安全協会の基準をクリア)
- JIS規格(SGマークよりも厳しい日本工業規格の基準をクリア。後述のSNELL規格と SHARP規格の中間に相当)
があります。
そのほかにも
- SNELL規格[米国]
- SHARP規格[欧州]
といった海外の規格が存在します。
プレミアムヘルメットを製造する企業は、より安全性を証明するために上記2種のどちらかの海外規格を取得している事が多く、これらの規格の取得は非常に厳しいためプレミアムヘルメット分野への他社参入の可能性は低いものと思われます。
他社の追随を許さない、付加価値のある製品を製造していることは大きく評価できるポイントです。
大排気量二輪車の販売台数
同社のプレミアムヘルメットの売れ行きは、大排気量二輪車の販売台数に影響を受けます。
日本自動車工業会の2輪車販売台数の推移の資料によると、50cc以下の原付第一種の販売台数は1980年に1,978,426台であったのに対し、2017年は174,259台と8.9%まで減少しています。
ただし、250cc以上に目を向けると、1980年の103,184台に対し2017年は367,789台の35.6%と大幅な減少には変わりがありませんが減少率はなだらかなものとなります。
資料が250cc以上とまとめられていたので、推測にはなりますがおそらく排気量が上がればさらに販売台数の減少は小さくなるものと予想がつきます。
同社のプレミアムヘルメットを求める購買層を予想すると400cc以上の大型バイク、さらに言うならば1000cc以上のリッターバイクとよばれる二輪車を所有する、趣味にはお金をかける一点豪華主義的な層と、時間とともにお金の余裕のあるシニア層がターゲットとなるでしょう。
このあたりの層に共通するのは、お金の使い方への景気の影響が小さいことです。
国内の自動二輪車の販売台数は減少傾向にありますが、プレミアムヘルメットの購買層の減少は比較的小さなものであると思われます。
海外の自動二輪車販売台数
同社の売上高海外比率は、74%と大きな比率を占めます。
すでに、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリアには子会社を置き同社のプレミアムヘルメットの販売を行っていますが、今後のさらなる売り上げ増加が予想されるのは、中国をはじめとする新興国市場です。
かつての日本もそうでしたが、急激な経済成長の過程にある国民のお金の使い方を考えると『頑張れば買えるもの』にまずはお金が流れます。
例えば、家は買えないけれど、車やバイクなら、、、といった具合です。
国内市場は縮小の傾向にあるかもしれませんが、世界規模で見れば同社の成長の余地は大きく残されているものと思われます。
SHOEIを収益の視点から分析する
それでは、現在の株価4685円(2018/08/23終値)を基準に見ていきましょう。
一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)は24.81倍とやや割高です。
EPS(一株当たり利益)は188.8円です。
EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、1888円~2832円です。
ちなみに、現在の株価4685円とEPSの15倍の差は1853円です。
SHOEIを資産の観点から分析する
株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、5.17倍です。1.5倍までが割安ととられることを考えるとこちらも割高です。
BPSは906.64円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると1359.96円ですから、現在の株価4685円と比較すると資産面からは、3325.04円割高だと言えます。
理論上の株価の底値は906.64円です。
SHOEIの配当や株主優待はどうなのか?
配当は、一株当たり92円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は9200円です。
配当利回りは、1.96%とまずまずといったところです。
配当性向は、49.6%とかなり高めの水準です。企業の方針としても50%を目安とすると発表しているので投資家を意識していることがうかがえます。
株主優待はおこなっていないようです。
SHOEIの売上高と利益はどうなのか?
売上高、営業利益ともに非常に綺麗なグラフで上昇していて、EPS(一株当たり利益)もきっちり増加しています
すばらしいですね。
SHOEIの株価を利益率と流動比率から分析する
前期(2016/09)のROEは21.3%、ROAは24.7%。
今期予想(2017/09)は、ROEが20.7%、ROAが24.6%と10%を超えていればかなり高いと判断するのですが、相当に良い利益率の値です。
流動比率は6.23倍で短期的な資金には全く問題ありません。
自己資本比率は77.9%です。倒産の危険がないと言われる40%を大きく上回り安定していると言えます。
営業キャッシュフローと有利子負債の割合については、そもそも有利子負債がないので無借金経営です。
健全な財務状態であると言えます。
まとめ
今回は『SHOEI』の株価分析を行いました。
日本企業のなかでも珍しく『ブランド力』のある企業だと感じました。
圧倒的なシェアと、規格による他社参入の難しさ、またヘルメットに変わる代替品が現れることはそうとう先の事でしょう。
個人的にも、購入を検討したいと思えるような銘柄でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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