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塩野義製薬【4507】の株価分析と配当や株主優待について
本日は、2018年2月23日にインフルエンザ薬の販売承認を得た塩野義製薬の株価分析を行おうと思います。
シオノギと表記した方がなじみがあるかもしれませんね。
それではまいりましょう。
なお、記事の内容は、私の個人的な考えであり株の購入を進めるものでも安全性を保障するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
目次
塩野義製薬とは?
時価総額は医薬品業種で第5位の製薬会社です。
現在では西洋薬を扱いますが、創業時は漢方薬を専門に扱っていました。イメージとしては『抗生物質』と『強力な営業マン』を思い浮かべるかもしれません。
つい先日インフルエンザ薬の販売承認がおりましたが、2017年11月にはHIV薬がアメリカで承認されたようです。
事業の構成は99%医薬品関連で、海外の比率は44%と海外からのロイヤルティも収入としては大きいようです。
塩野義製薬の株価を収益の視点から分析する
それでは現在の株価5716円(2018/02/27 終値)を基準に指標に照らし合わせていきましょう。
PER(株価収益率)は17.99倍ですから、まだ割安の範囲内と判断していいでしょう。
ただし、EPS(一株あたり利益)317.8円を基準に標準とされるPERの10〜15倍を計算すると3178〜4767円ですからPER15倍を基準にするならば、949円割高ともいう事が出来ます。
塩野義製薬の株価を資産の視点から分析する
PBR(株価純資産倍率)は、3.19倍ですから、塩野義製薬の保有する資産から見ると割高です。
BPS(一株あたり純資産)は 1793.12円で,PBRがお得の上限とされる1.5倍を掛けると、2689.5円ですから現在の株価5716円は計算上3026.5円割高と見ることができます。
というわけで、理論上は1793.12円が底値です。
塩野義製薬の株価を安定度や効率の視点から分析する
ROE(株主資本利益率)は、16.3%と素晴らしい数値です。
ROA(総資産利益率)についても、18.8%で収益性はいいですね。
過去の推移をみてもおかしなところは見当たりませんでした。
自己資本比率は、77.9%で過去10年を振り返っても一番落ち込んだ2009年の数値で61.7%です。安心と言われる40%の水準を大きく上回っています。流動比率を確認すると、5.91倍ですから短期的な資金も十分です。
営業キャッシュフローと有利子負債の比率は、0.26年です。一般的には5年以下だと安心などと言われますが、大幅に下回って0.26年です。
逆に言うなら借り入れを行う余地が十分にあると言ってもいいでしょう。財務的には健全だと思います。
塩野義製薬の配当や株主優待は?
配当は、1株当たり76~82円ですから、100株だと年間で7600~8200円もらえることになります。
配当利回りは1.33%です。まぁまぁといったところでしょう。
配当性向は前期実績で80.78%とかなり高い数値が出ています。それ以前の推移もおおむね30%を超える水準で配当にまわしているようなので悪くはないですね。
主要株主をみても、自社で3.1%保有しているので配当を渋ることはなさそうです。3.1%は少ないと感じるかもしれませんが、製薬関連の企業にしては多い保有割合です。
塩野義製薬の売上高と利益について
過去10年の推移からみると、売上高はゆったりとした右肩上がりになっています。そもそも製薬関連なので爆発的な上昇が見られるような業種ではないので妥当なところだと思います。
利益もしっかりと伸ばしてきています。
前半で営業力が有名だとお伝えしましたが、最近では開発力にシフトしてきているので企業の体質が現れてきた結果でしょう。
まとめ
企業の財務状況は素晴らしいと感じました。
ただ、投資のタイミングとしては株価が単純に高いと感じます。
株価の推移は2012年以降に急激に伸ばしている印象で、本来の企業の業績を考えるともっと緩やかな株価上昇となるところを、投資家の『期待』によって株価が上昇している様に感じました。
もう少し実態に見合った価格になれば検討したいところですね。ネックは価格です。
最後までお読みいただきありがとうございました。