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ZOZO【3092】の株価分析と配当や株主優待について

 
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どうも!!『らしらん』(rasiran)です。

本日は、『ZOZO』【3092】の株価を分析していこうと思います。

※当記事は、社名変更前の2018年5月23日に作成した記事であり、社名変更にともない、タイトルを旧社名の『スタートトゥデイ』から『ZOZO』へと変更いたしました。

つい先日(2018/05/21)発表がありましたが、6月26日の株主総会で審議後『株式会社ZOZO』へ社名変更するようですね。

ちなみにZOZOは想(Imagination)と創(Creation)からの造語のようです。

松下電器産業株式会社もパナソニック株式会社、富士重工業株式会社もSUBARUと社名変更を行っていますが、今後の展開として、すでに知名度のある『ワード』を社名として採用するのは正しい選択だと思います。

記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。

また、企業の一般公開情報によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する可能性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。

参考にした上での不利益を当方で負うものではありません。ご自身の判断によって投資は行ってください。

スタートトゥディとは?

スタートトゥディは、時価総額9050億万円、衣料小売りの分野で37社中2位の規模の企業です。

筆頭株主は、代表取締役社長の前澤友作(37.9%)です。

事業構成

主な事業は、衣料品のネット通販『ZOZOTOWM』(ゾゾタウン)や、プライベートブランドの『ZOZO』、またファッションメディアの『WEAR』を展開しています。

『ZOZOTOWN事業』

『ZOZOTOWN事業』としての内訳は、『受託販売』、『買い取りショップ』、『ZOZOUSED』の3つの事業形態から構成されており、詳細は以下の様になります。

受託販売 各ブランドの商品を受託在庫として預かり、受託販売
買い取りショップ 各ブランドからファッション在庫を仕入れ、自社在庫を持ちながらの販売
ZOZOUSED 個人ユーザーからファッション商材を仕入れ販売

収益割合としては、受託販売の事業形態からの受託販売手数料が約90%を占めています。

ZOZOTOWN事業の今後

ZOZOTOWN事業が一般ユーザーによってどのように利用されているかをみると、以下のようになります。

年間購入金額 4万6000~4万9000円
年間購入点数 9.9~11.4点
商品1点当たり単価 4000前後
平均出荷単価 8000前後

あくまで平均とはなりますが、『ZOZOTOWN』は、一度の買い物で4000円位の商品を2点位購入するユーザーによって年間に6回利用されているという事ができるでしょう。

わざわざ、『ZOZOTOWN』のサイトにユーザー登録までして衣類を購入するユーザーというのは、ファッションに興味のあるユーザーであると仮定するなら、購入頻度及び、年間購入金額がまだまだ低いと考えられます。

これは私の仮定からの推測ではありますが、ユーザーの利用形態としては、商品を実際に手に取って見る事の出来る実店舗での購入がメインであり。オンラインでの購入はサブとしての利用にとどまっているということでしょう。

現状は発展段階であり、まだまだ伸びしろが見込まれます。

PV(プライベートブランド)事業

ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)

現在200円(送料込み)で配布している採寸スーツですが、スマートフォンアプリを利用することで自宅に居ながら正確な採寸を行う事が出来ます。

採寸結果に基づいたサイズの商品が購入できるプライベートブランドの『ZOZO』の商品展開は今のところ『Tシャツ』と『デニムパンツ』の2点のみですが、『ZOZOTOWN』のサイトで商品検索を行う際に全商品から採寸結果から最適なサイズの商品を絞り込むことができます。

今までだとサイズ感を確かめる為に試着を行う必要がありましたが、これさえあれば試着を行う必要がなくなるのでネットでの衣類購入の壁がかなり低くなるでしょう。

おそらく、オンラインで衣類を販売している同業者も『ゾゾスーツ利用者』を見越したサイズ表示などで対応するので既製品の顧客の囲い込みにはつながりませんが、衣類をネットで購入するという今までなかった文化が定着するきっかけとなり、むしろプラスの相乗効果が期待できます。

プライベートブランド『ZOZO』は、商品構成からして実験段階のレベルにあるので、例えば『ビジネス向けのカッターシャツ』などのオーダーの需要のある商品がラインナップに加われば事業の強みはさらに増すでしょう。

スタートトゥディを収益の視点から分析する

それでは、現在の株価3845(2018/05/12終値)を基準に見ていきましょう。

一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)は42.82倍とかなり高額です。

EPS(一株当たり利益)は89.8円です。

EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、898円~1047円です。

ちなみに、現在の株価3845円EPSの15倍の差は2798円です。

一般的に安値圏と言われるPER15倍からは、2798円も割高であると言えます。

スタートトゥディを資産の観点から分析する

株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、29.36倍です。1.5倍までが割安ととられることが多いですが、その基準の20倍近くとかなり高いです。

BPS130.95円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると196.42円ですから、現在の株価3845と比較すると資産面からは、3648.57円割高だと言えます。

理論上の株価の底値は130.95円です。

スタートトゥディの配当や株主優待はどうなのか?

配当は、一株当たり36円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は3600円です。

配当利回りは、0.96%と悪くはないと思います。

 配当性向は、44.8%と、一般的な20~30%の水準からすると少し高めの設定です。

株主優待は、行っていません。

スタートトゥディの売上高と利益はどうなのか?

売上高営業利益ともに、とても綺麗な右肩上がりです。

増収、増益率ともにかなり優秀です。

スタートトゥディの株価を利益率と流動比率から分析する

前期(2018/3)のROEは57.4%、ROAは51.8%。

今期予想(2019/3)は、ROEが68.6%、ROAが56.6%とROEは10%、ROAは5%あれば高いと言われますが、その基準で見ても相当に優秀な数値だと言えます。

ただし計算式上、分母は資産であり、資産の少なさの影響は意識しておく必要があります。

流動比率は2.02倍で短期的な資金には十分な余裕があります。

自己資本比率は56.4%です。倒産の危険がないと言われる40%以上の水準も超えていることから安心ですね。

営業キャッシュフローと有利子負債の割合は、有利子負債がゼロですから、無借金経営という事です。

まとめ

今回は『ZOZOTOWN』で有名な『スタートトゥディ』の株価分析を行いました。

分析を行ってみて感じたのは、とんでもない程に丁寧な経営をしている企業だという事です。

ただし、投資対象として見た場合の株価は危険ともとれる程の高値に達しています。

収益構造が非常に効率的である事と、現時点での事業の伸びしろが大きいことを考えると株価にどの程度の成長性が織り込み済みなのかを読み取る必要があります。

投資対象として、50%が保留とするならば、私の判断は52%。『極わずかに買いの余地がある』が、ロスカットのラインを明確に設定する必要のある銘柄であると判断しました。

投資初心者にはオススメできる銘柄ではありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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