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北の達人コーポレーション【2930】の株価分析と配当や株主優待について
本日は、『北の達人コーポレーション』【2930】の株価を分析していこうと思います。
株価が10倍になる事を『テンバガー』と呼ぶのですが、まさに北の達人コーポレーションも『テンバガー』と呼ばれる銘柄の一つです。
平成30年(2018年)2月期の決算短信によると、売上高が52.9億円(前年比96.2%増)、営業利益14億円(159.0%増)、当期純利益9.4億円(165.9%増)と相当な好業の伸び率を記録しています。
さて、それにともない株価も上昇を続けているのですが、今後はどのようになるのでしょうか?長期投資の視点からどのような判断を行うべきか考えてみたいと思います。
記事の内容は私の個人的な考えであり、株の購入を進めるものでも安全性を保証するものでもありません。あくまで投資は自己責任にてお願いいたします。
また、ネット上で簡単に手に入る資料によって判断をおこなったため、事実と異なる点が存在する危険性があります。どのような考えをもって投資を行うかの『考え方の流れ』を参考にいただければと思います。
目次
北の達人コーポレーションとは?
あまり聞きなれない人もいるかもしれませんが、健康美容食品や化粧品をインターネット上のサイトで販売している企業です。
ブランド名は『北の快適工房』で展開していて有名な製品には、『カイテキオリゴ』があります。
個人向けの通販事業の市場は、スマートフォンの普及のおかげで、2016年時点で16.6兆円、2017年には8.4%増の18.0兆円の規模となり、2023年には25.9兆円の見通しと拡大傾向であることと、顧客の7割が定期購入を行っていることから非常に安定した基盤を保ちながら増収を続けています。
シナリオマーケティングの導入が成果を上げる
同社ではシナリオマーケティングと呼ばれる広告の展開手法を用いています。
シナリオマーケティングとは、ユーザー状況や、競合の状況、そして自社商品の強みを分析したうえで商品コンセプトや訴求を設定しコンセプトに基づいてシナリオを作成し、ユーザのニーズにきめ細かく対応しようという手法です。
その結果ブレのない広告展開が可能になったことと、Web広告にも導入することで、細かく顧客を絞り込むことができ狙ったユーザーのみへの広告配信が可能になっています。
カイテキオリゴの売り上げが4割強
2017年2月期の売り上げに占める『カイテキオリゴ』の割合は40%を超えています。
これは『カイテキオリゴ』が優れた商品である一方で、リスク分散の観点から『カイテキオリゴ』の販売や仕入れに不具合があった際、その影響も大きくなることの現れと言えます。
その他のリスクについては、通販事業への参入障壁の低さから他社の参入は増えると考えられます。
健康美容食品は他の商品との差別化が難しく、知名度をどれだけ上げるかが今後の課題になるでしょう。
北の達人コーポレーションの株価を収益の視点から分析する
それでは、現在の株価840円(2018/04/24終値)を基準に見ていきましょう。
一株当たりの利益の割合を表す、PER(株価収益率)は68.29倍と一般的に割安と判断される15倍以下と比較すると相当な割高です。投資家から高い評価を得ている結果とも言えそうですね。
EPS(一株当たり利益)は12.3円です。
EPSを基準にお買い得と判断されるPERの10~15倍を掛けると、123円~184.5円です。
ちなみに、現在の株価840円とEPSの15倍の差は655.5円です。
PER15倍までで考えると655.5円割高とも考えられそうです。
北の達人コーポレーションの株価を資産の観点から分析する
株価が一株当たり純資産の何倍の価格になっているかを表すPBR(株価純資産倍率)の値を確認すると、47.16倍です。1.5倍までが割安ととられることを考えると相当に高い値と言えます。
BPSは17.81円なので、お得の範囲内とされるBPSの1.5倍を計算すると26.71円ですから、現在の株価840円と比較すると資産面からは、813.29円割高だと言えます。
理論上の株価の底値は17.81円です。
北の達人コーポレーションの配当や株主優待はどうなのか?
配当は、一株当たり3.6円を予定しているので、100株保有していたとすると配当は360円です。
配当利回りは、0.43%と低い数値です。
配当性向は、30%を目標すると発表しているので極端に低い数値であるわけではなさそうです。
株主優待は、100株以上保有すると3065円相当の同社の主力商品『カイテキオリゴ』がもらえます。↓↓↓
北の達人コーポレーションの売上高と利益はどうなのか?
売上高は美しい右肩上がりで前期からの増収率は96.2%増。
営業利益も、堅調に増収を続けています。こちらの前期からの増益率は159.0%としっかりと利益を残す経営が出来ています。
北の達人コーポレーションの株価を利益率と流動比率から分析する
前期(2018/2)のROEは48.8%、ROAは48.7%です。一般には10%あれば高い方だと判断されますが、異常ともとれるほどの良い数値です。
今期予想(2019/2)は、ROEが70.0%、ROAが69.8%です。予想利益の高さからこのような数値となるわけですね。
注意 ROEおよび、ROAの数値は、利益÷資産で求めることが出来ます。よって資産が少なければ、ROE及びROAは高い率を示すことになります。
今回のケースは資産の値が小さい為、一概に利益率だけで判断をするのは注意が必要です。
流動比率は3.21倍で短期的な資金に問題はありません。
自己資本比率は67.5%で、倒産の危険がないとされるラインの40%も大きく上回っています。
営業キャッシュフローと有利子負債の割合は0.37倍です。5倍以下を一般的な基準とされることから見ても非常に健全な経営をしているようです。
まとめ
今回分析を行ってみて、とんでもなく堅実な企業だと感じました。
今後も成長を続けていくものだと思われます。
ただし、株価からの判断をするならば、投資家の期待から高くなり過ぎだと判断できます。
現在の勢いでの成長がいつまで続くのか?どのくらいの期間で投資をするのか?をさらに突き詰めて勝算があるなら購入してもいいかもしれません。
少なくとも、人気に乗って短期売買を目的に購入する銘柄ではありませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。